モンゴル世界遺産、オブスノール盆地で塩堀りざっくざく

モンゴル・ウルギー・世界遺産の現地ガイド記事

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モンゴル世界遺産、オブスノール盆地で塩堀りざっくざく

掲載日:2008/11/14 テーマ:世界遺産 行き先: モンゴル / ウルギー ライター:山本ちかだるま

タグ: お土産 世界遺産 大自然



ABガイド:山本ちかだるま

【モンゴルのABガイド】 山本ちかだるま
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モンゴル国在住。東京外国語大学モンゴル語科在学中から取材コーディネートと通訳・翻訳業を始め、2002年にモンゴルで起業。年間平均移動距離1万km、モンゴル国全21県踏破の行動派。この道一筋20年の「モンゴルよろづ屋」がお送りするぴっちぴちのモンゴル、まるかじり紀行です。

社会主義時代は岩塩鉱山として栄えたダブスト山。1950年代末に制定された国境で大部分が旧ソ連側になったため、国境線が不自然にへこんでいます。訪問の際は国境警備隊での入山手続きが必要です 社会主義時代は岩塩鉱山として栄えたダブスト山。1950年代末に制定された国境で大部分が旧ソ連側になったため、国境線が不自然にへこんでいます。訪問の際は国境警備隊での入山手続きが必要です

宝の山の奪い合い?国境を変えた良質の塩山

モンゴル西部にあるオブスアイマグは、モンゴル国の特徴である、ゴビ・ステップ・森林・高山帯のすべてを含んだ自然景観豊かな地域。モンゴル最大級の湖・オブス湖を中心にしたオブスノール盆地は、手つかずの壮大な大自然の希少性が認められ2003年に世界自然遺産に登録されました。内陸地域でありながら大きな塩湖や淡水湖が点在しているこの地域は、渡り鳥のサンクチュアリでもあります。オブス湖から北上すること車で約1時間弱のダブストソムを通過し、国境警備隊の詰め所を抜けると、国境上の塩山・ダブスト山がそびえています。

 

見渡す限りの大地、ぜーんぶ岩塩。マイナスイオン効果と岩塩をガンガンとツルハシで割るカタルシスでストレス解消間違いなし! 見渡す限りの大地、ぜーんぶ岩塩。マイナスイオン効果と岩塩をガンガンとツルハシで割るカタルシスでストレス解消間違いなし!

自分の手で掘り出した岩塩は、ズシリと重く、美しい

社会主義崩壊後、ダブスト山の鉱山操業は下火になり、21世紀初めには、放置されたも同然の状態でした。最近では日本での岩塩ブームなどで盛り返しつつありますが、未だ所有権ははっきりせず。国境警備隊の許可さえ取れば、誰でも岩塩堀りが楽しめる状況です。日本系企業が買収、との噂もあるので、世界遺産での岩塩堀りが楽しめるのも今だけかも? 見渡す限り、踏みしめているその道も全部、岩塩。色は透明、ピンク、ブルー、グレイなど様々で美しく、手のひらサイズの塊でもズシリと重く、太陽にかざすとキラキラと輝く宝石のようです。

 

大きな岩塩の塊の中にある「塩の瞳」と呼ばれる透明な結晶を集めてみました。親切な塩山管理人のおじさんたちと記念写真をパチリ 大きな岩塩の塊の中にある「塩の瞳」と呼ばれる透明な結晶を集めてみました。親切な塩山管理人のおじさんたちと記念写真をパチリ

塩山の管理人さんは力持ちでやさしいジェントルマンでした

国境警備隊の許可を取り、オブスノール盆地国立公園の隊長さんの案内で塩山に乗り込んだ私たちでしたが、実は、鉱山管理事務所は通り過ぎてしまいました。一心不乱に岩塩を掘っていたら、二人のおじさんが登場。手には鋭い歯のツルハシ。不法侵入をとがめられる!とビクビクしながら挨拶すると、おじさんたちは、「表面の塩よりも、その下ほうがいいよ。このツルハシを使いなよ」とニッコリ。鉱山事業では、ダイナマイトを使って、深い地層から硬い岩塩を採掘していたのだとか。親切な管理人さんのおかげで、楽しい宝探しとなりました。

 

オブスの名物土産・塩皿を開発させたオジサンの一人。「モンゴルでは空の器は贈らないんだよ」と水晶のような岩塩をおまけにくれました オブスの名物土産・塩皿を開発させたオジサンの一人。「モンゴルでは空の器は贈らないんだよ」と水晶のような岩塩をおまけにくれました

人気のお土産品を生み出した塩皿職人と出会う

最近、モンゴルで人気のお土産品のひとつが岩塩塩皿。建築資材のブロックにも使われるほど頑丈な岩塩はミネラル分豊富で食用としても良質。ウランバートルでも売っていますが、最初にこの岩塩を使った皿を作り出したのが、ダブスト山の地元に住むオジサンたちでした。レモン汁をきゅっと塩皿に絞って、焼き肉や刺身を食べれば減塩効果も抜群! 最近では、モンゴル国の総理大臣や大統領などからも国賓への贈呈品の注文もくるほど人気急上昇中。世界遺産をご家庭で楽しめるアイディア商品。モンゴルご訪問の際はぜひ、おひとつどうぞ。

 

オブスノール盆地の世界遺産と国立公園、自然保護区域の地図。オブスアイマグだけでも、モンゴルの自然を十分堪能できる秘境スポット オブスノール盆地の世界遺産と国立公園、自然保護区域の地図。オブスアイマグだけでも、モンゴルの自然を十分堪能できる秘境スポット

【関連情報】

世界遺産:オブスノール盆地
2003年自然遺産に登録。北部は国境緩衝地帯になるので、塩山への訪問は、ウランバートルか県庁所在地オラーンゴムにある国境警備隊で許可手続きが必要です。
国立自然公園内でもあるので、そちらの入場料は3000tg/人。管理事務所で手続きをすれば、レンジャーさんが案内に同行してくれます。
アクセス:ウランバートルからオラーンゴムまで飛行機で約3時間強。
インフォーメーションセンター:オラーンゴム空港内に車両・宿泊手配をしてくれる観光案内コーナーあり。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/11/14)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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