老いも若きもロンジー姿

ミャンマーはつい最近まで長い間軍事政権によって情報がコントロールされ、また欧米の経済制裁を受けていました。そのおかげといってはなんですが、グローバル化から遅れ、いまだに独自の文化と生活がよく保たれています。ミャンマーに行ってまず驚くのが民族衣装の着用率の高さ。今の世の中、民族衣装を普段も着ているのは一部のお年寄りくらいという地域がほとんどですが、ミャンマーでは若い男女もみんな民族衣装のロンジーという腰巻きを着用しています。普段着はもちろん学校や職場、結婚式もロンジー姿で、若者が姿勢よくさっそうとロンジーを着こなしているのを見ると、男性は男っぷりが、女性は美しさが5割は増すように思えてきます。

グローバル化の中、まだまだ独自性を保つ場所はどこ? 〜その2・ミャンマー〜 グローバル化の中、まだまだ独自性を保つ場所はどこ? 〜その2・ミャンマー〜

女性のコスメは「タナカ」

ミャンマーに行くと、女性や子供が頬と鼻筋に黄色っぽい粉を塗っていて驚くと思いますが、これは「タナカ」といって、ミャンマーの伝統的なコスメでありおしゃれなのです。タナカという木の枝を専用の石の上ですりおろして水を加えて使います。マーケットに行くとどこでも枝が売られていて、すりおろした粉末状のタナカもビニールに入れて売られています。タナカには「日焼け止め」、「毛穴を引き締めて吹き出物を防ぐ」、「肌を白く見せてくれる」、「熱をとり爽快感を与える」など、美容と健康の効能が多くあるそうですよ。塗り方も人それぞれで、丸く塗ったり四角く塗ったり、おしゃれな子は木の葉の形に塗っていました。私も試しましたが、乾くとさらさらになりベビーパウダーのようでした。

舟を足で漕ぐ人々

ミャンマーの見どころのひとつインレー湖では、水深が浅く水上に家を建てて暮らすインダー族の人々の暮らしを見ることができます。拠点となる町からモーターボートをチャーターして水上に浮かぶ寺院や水上マーケットを訪れるのが一般的で、湖上ではインダー族の人の小舟に出合ったりします。彼らは舳先に立ち器用に片足で艪を漕ぎながらカゴを放って漁をするのですが、その姿は実に美しく見とれてしまうほど。水上に建つ家の間を通り抜けると、そこに住む人々の暮らしがすぐそばに見え、子供たちが手を振ってきます。また、インレー湖の南にある奥インレー湖は最近外国人に解放されたばかりで、手つかずの遺跡を訪れることができるようになりました。民主化が進むミャンマー、今のうちに訪れておきたい国のひとつです。