20世紀に造られたザガイン橋はいわく付き

(前編からのつづき)ヤダナボン橋の少し南に見える2つ目の橋は、1934年にイギリス軍が造ったザガイン橋(インワ橋、アヴァ橋とも呼ばれる)。第二次世界大戦中には日本軍が使えないようにイギリス軍によって破壊されましたが、戦後に再建されたとか。こちらは全長約1.2キロメートル。三角形を組み合わせたデザインが特徴のトラス橋で、日本の古い鉄橋を思わせます。新しいヤダナボン橋は、このザガイン橋が老朽化したため、新しく造られたものなのです。

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鉄橋との大接近を撮るなら数十秒が勝負!

橋の下をくぐるのは、クルーズの醍醐味のひとつですね。間近に見上げる鉄橋は大迫力! シャッターチャンスを逃すまいとスタンバイしていたのに、大接近した瞬間、見上げたアングルで撮れるのはほんのちょっとの間。一瞬構図に迷ったら、数枚シャッターを切るのがやっとでした。あぁ連写にすればよかった。それに雨季だから仕方ないけれど、灰色の雲が憎らしい! 撮影の後は船内のレストランでひと休み。トーストとコーヒー、ゆで卵の簡単な朝食(無料)をとりながら、相席になったベルギー人女性としばらくおしゃべりして過ごしました。

途中の町ではフルーツや揚げ物を売りにくる

10時頃、ミンムーという町に少し停泊。地元の人たちが、フルーツやサモサを売りにやってきます。バナナひと房とか、どれも“おひとり様”には荷が重いなぁ〜と買わなかったら、近くに座っていたドイツ人のご夫婦がいろいろ分けてくれました。ちなみにランチは、私の乗船時には付いていなかったのですが、現在は炒飯または焼きそばとコーヒーなどが料金に込みのようです。大きな揺れもとくになく、ただ悠然と進むフェリー。その行く手に果てしなく広がるエーヤワディー川。ときどき昔ながらの住居が建つ集落や、牛の放牧などが観られるくらいで、これといって何もない、のどかな風景が延々と続きます。

パコックとバガンを結ぶ橋は国内最長

15時頃、再び長い鉄橋が見えてきました。バガンとその近郊の町パコックを結ぶ鉄橋、パコック橋(エーヤワディー橋とも呼ばれる)です。2011年末に国内最長の橋として開通し、その長さはなんと約3.5キロメートル。こちらもトラス橋でとっても頑丈そう。パコックにしばし停泊した後は、いよいよ終着点バガンへGO! しばらくすると川岸の平原にパゴダがちらほらと見えてきました。漁船や水上に建つ民家が現れて岸の周辺が賑やかになってきたらニャウンウー。バガンの最寄りにある町です。その港への到着は16時30分。出発が30分遅れたのでほぼ予定通りでした。

のんびりと移動するのもいいもんだ

最初は、9時間30分なんて長いなぁと時計ばかり見ていたけれど、ゆるく流れる時間にだんだんと慣れてきました。意外と退屈せず、リラックスできました。現代ミャンマーの第2の大都市マンダレーから、太古の時代から時が止まったままのような遺跡の町・バガン。時代感がまったく異なるふたつの町を移動するには、これくらいゆっくりなのが自然なのかも。飛行機やバスと違って、いろいろ動き回れて身体が楽なのも船のいいところですね。かなり快適だったエーヤワディー川のクルーズ、時間が許せば、ぜひ一度!