オーナーのこだわりと心遣いが感じられる石造りのリゾート

一度は泊まりたいネパールの絶景ホテル、8000m峰ダウラギリを望む「ロッジ タサンビレッジ」(前篇)からの続きです。ネパールの山の村の宿というと、山小屋風なものを想像すると思いますが、タサンビレッジは山の上とは思えない快適な宿。内装やデザイン、設備については、山岳民族であるタカリ族出身のオーナーのこだわりと、日本人の奥様の心配りが感じられます。お部屋は、石壁に木の床とナチュラルな雰囲気。備え付けの家具はシンプルですが、お布団は羽毛布団で、寒い季節には湯たんぽが用意されます。玄関入ってすぐのロビーには暖炉が備えられており、お客様の歓談の場となっています。また、日本人にとってうれしいのはお風呂があること。各部屋のシャワーとは別に、3人くらいが入れるお風呂があって、たっぷりのお湯につかることができます。

ニルギリを背景に石造りの宿が美しい ニルギリを背景に石造りの宿が美しい

タカリ族の文化と伝統を伝える宿

ところで、ホテル名にも使われているタサンとはどういう意味でしょうか? 実は、タサンとは、タカリ語でタカリ族の住む土地という意味。このあたりには、350年以上も前からタカリ族という山岳民族が住んでいました。タカリ族はチベットとの交易を営む商業民族で、現在トレッキングルートとなっているジョムソン街道は岩塩交易のための「塩の街道」だったのです。タカリはこの土地で独自の豊かな文化と伝統を築いてきましたが、それらの文化や伝統を伝え残したいという思いがこの宿には込められいます。そのため、外観や、内装、昔の台所を再現した部屋など様々なところにタカリの文化や伝統が生かされています。

特産のソバ粉を使った料理から日本料理まで

タサンビレッジのまわりにはソバ畑が広がっており、地元の人は日常的にソバを食しています。といっても、日本のように麺にして食べるわけではなく、パンケーキのように焼いたり、蕎麦がきのようなものにしたり、油であげてソバチップスのようにして食べています。タサンビレッジでは、このようなソバを使った郷土料理をはじめ、ネパール料理、コンチネンタル、日本食を楽しむことができます。朝はニルギリを眺めながら、夜は掘りごたつで地元の穀物で作られたホームメイドのお酒とともに、ヒマラヤの村の中とは思えないおいしい料理が堪能できます。

村散策やハイキングなどのアクティビティ

タサンビレッジに滞在中は、ナウリコットの村の散策を楽しめるほか、半日ハイキングや日帰りトレッキングなどのアクティビティも満喫できます。ショコン湖や、ティティガウン村、洞窟などホテルのまわりには、日帰りで楽しめるハイキング、トレッキングコースがたくさんあります。また、ホテルの前にはヘリポートもあり、ヘリをチャーターして訪れるセレブなお客様にも対応可。最近は、ポカラ発、タサンビレッジでダウラギリを見ながらお茶を飲むというヘリツアー(所要時間約2時間)もあります。でも、せっかくなら朝日や満点の星空を楽しむためにぜひ宿泊してほしいと思います。

●ロッジ タサンビレッジ http://lodgethasangvillage.com

ヘリポートのあるホテルの前庭、ゲートの向こうはナウリコットの村 ヘリポートのあるホテルの前庭、ゲートの向こうはナウリコットの村