その男の旅のこだわりは移動中の座席にあった

旅で出会った友人のひとりに、ものすごく座席にこだわる人がいます。こだわりその1、眺めの良いところを通るなら絶対窓際。しかも、その風景が進行方向の右側に見えるのか左側に見えるのかを地図などから判断して席を決めます。こだわりその2、景色がどうでもいい場合、移動の間にどちら側の窓から日光が差し込むかを考慮。エアコンが効かないバスでの移動は特に、午前・午後と進路の方位をふまえて直射日光が当たらない席を選びます。では、このこだわり男氏にいくつかポイントを聞いてみましょう。

ただの移動じゃつまらない!車窓から世界を眺める楽しさと座席の選び方には深い関係があった ただの移動じゃつまらない!車窓から世界を眺める楽しさと座席の選び方には深い関係があった

南米の長距離バスはできるだけ2階の最前列を狙え

南米で最もポピュラーな長距離移動の手段はバス。同じルートを多くの会社が競合し、価格、シートの豪華さや食事の有無、移動中のビンゴゲームなどで他社との差別化を図っていますが、これらのバスの中には2階建ての立派なバスもあります。当日の予約だと難しいですが、出発の2〜3日前の予約であればたいてい2階の最前列を選ぶことができます。南米の雄大な景色が目の前にパノラマで広がり、大迫力ですよ。

定期路線の飛行機がマウンテンフライトに!

ネパールのカトマンズから香港へのフライト、左側の窓際の席に座るとエベレスト山群の絶景が見えます。またカトマンズからバンコクへのフライトでは、左側の窓際の席からカンチェンジュンガ山群が見えます。ヨーロッパでは、クロアチアのドブロブニクを発つ飛行機は右側の席に座ると眼下にドブロブニク旧市街が見えて絶景ですし、バルセロナに到着する便は右側に座るとバルセロナの町を見渡せます。サグラダファミリアも見えますよ。飛行機の注意点は、窓際でも翼の真上にならないようにすることです。

究極の座席!南米エクアドルの山岳列車の屋根の上

エクアドルのリオバンバからシバンベまでのルートを6時間かけて走る山岳鉄道は、世界で唯一、屋根の上に乗車することができるんです。ちゃんと車掌の検札もきます。ハイライトは「悪魔の鼻」と呼ばれる最大の難所を、何度もスイッチバックして前向き、後ろ向きと方向を変えながら谷底へと降下していくところ。これももちろん眺めのいい席があって、進行方向右側の席を確保すること!しかし、この屋根の上の席は指定席ではないので、朝早くから並んで右側の席を死守する必要があります。
同じ料金で移動するなら座席にちょっとこだわって、世界の絶景を楽しみましょう。