- みやもとちかこ
- ネパールのポカラ在住。ポカラで14年間、Mum’s Gaeden Resortを経営しネパールの観光業にたずさわる。現在は、宿を卒業。フリーのライター、仕入れコーディネイターとして活動している。趣味は旅行とヨガ、ヒーリング。ネパール情報を中心に、アジア各地の女子一人旅でも楽しめる旅情報をご紹介します。
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秋の空は濃い青でヒマラヤが映える
ヒマラヤの国ネパールには、一年を通して多くのトレッカーが訪れますが、私がベストシーズンを選ぶとすれば、ダントツで秋でしょう。ネパールには雨季と乾季がありますが、秋は乾季が始まる季節。青い空に、白いヒマラヤがくっきりと浮かび上がります。気温も暑からず、寒すぎることもなく、比較的快適に過ごせる時期でもあります。ただ、トレッカーが多い時期のため、人気の高いルートはロッジが混み合うこともあります。
丘全体がシャクナゲの森になっている
乾季の終わりごろから咲き始めるシャクナゲは、ネパールの国花でもあります。標高によって花をつける時期が異なりますが、2月後半から5月前半くらいまでがシャクナゲのシーズンとなります。シャクナゲの森を通るトレッキングは、シャクナゲトレックとも呼ばれます。人気があるのは、アンナプルナエリアのゴレパニトレック。満開時には丘全体が赤いシャクナゲの花で覆われて、白いヒマラヤとのコントラストが楽しめます。その年の天候や標高の高さによって花の見頃の時期は変わってきますので、現地の情報を収集しましょう。
ネパールは5月から9月までは雨季になるため、通常のトレッキングはオフシーズンとなります。しかし、高山植物を見るならこの時期が最適です。ネパールは高山植物の宝庫。高山植物とは、森林限界を超える標高約3000m以上に生息する植物のことで、ネパールにおける高山植物のシーズンは7〜8月です。低地では雨季真っ只中ではありますが、高度が高いエリアでは、雨季でもほとんど雨が降らないため、トレッキングは可能。幻の花と言われるブルーポピーを見るためにわざわざこの時期に訪れるトレッカーもいます。
冬には、標高3000m以下でも雪が積もることもある
12月から1月にかけて、ネパールの季節は冬。トレッキングシーズンとしてはローシーズンとなります。乾季のまっただ中なので、ヒマラヤが美しく見える日も多いのですが、高地はかなり寒いのです。しかも、この時期に天候が崩れると標高2500m以上では雪が降ることもあり、気軽なトレッキングの装備では太刀打ちできません。ベースキャンプなど標高4000mを超えるところでは、雪が深くなるとロッジも閉鎖します。突然の大雪でトレッキングルートの変更を余儀なくされることも時にはあります。標高3000m以上を目指す場合は、天候に注意し、ロッジの情報取集をお忘れなく!
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/02/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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