ジャヤにはなんと奥さんが!

さて、いよいよネパールで初めて、民家に入りました。簡素な家ですが、なんと玄関からはおっとりとした顔立ちの若い女性が出てきたのです。奥にいたジャヤは、「実は……僕たち結婚しているんだ。」と照れながら言いました。初日に「僕にはネパール人のガールフレンドがいる」と話していましたが、結婚していたとは。驚いていると、お腹の調子もだいぶよくなったと言うジャヤが自分たちの結婚のことを話し始めました。

強気・弱気は顔に出る。カトマンズのガイドさんは顔が名刺でした(その3) 強気・弱気は顔に出る。カトマンズのガイドさんは顔が名刺でした(その3)

ジャヤの抱える現実と将来の夢

彼らは恋人同士だったけれど、彼女のほうのカーストが高く(ネパールにもカーストがあります)、彼女の家がジャヤとの結婚を許してくれなかった。だから二人で駆け落ち婚をして、ラージと3人で(なぜ?家賃シェアの問題でしょうか)この家に住んでいる――なんとまあドラマチックなこと!ジャヤは「でもお金をたくさん稼いで彼女を幸せにすれば、きっといつか彼女の親も僕を認めてくれるはず。そのためにガイドの仕事をがんばっているんだ。」なるほど、彼女との結婚生活がかかっているからこそ、彼は強気な態度だったのですね。

一方、気のいいラージは……

とりあえず薬を渡し、その日はラージにガイドを頼むことにして、ジャヤと奥さんに別れを告げました。ラージは誠実そのものでしたが、ジャヤよりは英語力が劣り、顔のハンサム度も劣り、そして二人の愛の巣ではお邪魔な人という、なんともいえないキャラクター。別れ際に、ガイド料を渡そうとして「今日はありがとう。一日でいくら?」と尋ねると、ビックリして「えっ、僕は代理だからいいですいいです!」と遠慮するのです。仮にもガイドが職業の人が、そんなことで大丈夫? 私は初日にジャヤにあげたのと同程度の金額を渡しました。ラージは最後まで申し訳なさそうな顔をしていました。

二人のおかげで楽しいカトマンズ滞在に!

ジャヤとラージ、対照的な二人のガイド。彼らの性格は「顔」にそのまま表れていました。眉のきりりとした、ハンサムで強気で有能なジャヤ、太い眉が下がった、いかにもお人よしでちょっと弱気なラージ、二人ともそれぞれによさがありました。あなたが現地ガイドを雇おうと思ったとき、どんな人と巡り会うかはそのときの運次第です。「この人はいいな」「この人はイヤ」という判断基準は、料金などの外的要因よりもフィーリングが左右します。言葉の問題が大きな海外では、名刺よりも「顔」を見た直感を信じて、ぴったりのガイドを選んでください。