仏教の4大聖地でひとつだけインドにない聖地、ルンビニ

世界中の仏教徒に人気なのが、インドにおける仏跡巡りのツアーです。仏教における聖地や、仏跡はインド各地にいまでも多く残っています。その中でも、4大聖地と呼ばれているのが、ルンビニ、ブッダガヤ、サルナート、クシナガラです。ルンビニはお釈迦様(ブッダ)生誕の場所。ブッダガヤはお釈迦様が大きな菩提樹の木の下で長い瞑想の末に悟りを開いた場所。サルナートは、悟りを開いたお釈迦様が鹿の住む林の中で、初めて説法を説いた場所。最後はクシナガラで、お釈迦様がお亡くなりになられた場所。この4つの聖地のうち、ひとつだけインドにないのがルンビニです。

ルンビニは仏教の4大聖地のひとつ ルンビニは仏教の4大聖地のひとつ

ブッダの生誕地ルンビニの行き方は?

仏教の4大聖地のひとつ、生誕地のルンビニは、インドの北側、ヒマラヤ山脈のふもとに位置する国、ネパールにあります。ネパールの首都はカトマンズですが、ルンビニは、カトマンズから西へ約300キロ離れたインド国境近くの町です。カトマンズから行くなら直通バスで約8〜10時間の長旅です。飛行機で行くならカトマンズ空港からバイラワ空港まで所要時間40分ほど。バイラワ空港からは車で30分かからない距離です。ネパールと言いながら、ルンビニは、インド北に広がるインド平原に位置する町。文化圏的にはどちらかというとインドに近い雰囲気です。

ルンビニの一番の見所はルンビニ園

古代インドでは、出産は実家で迎える習わしがあり、お釈迦様の母親であるマーヤー王妃も満月の頃、出産のために実家へ向かいました。その帰途、休憩のために立ち寄ったルンビニ園のアショーカの木の下でお釈迦さまが生まれたと言われています。伝説では、王妃がアショーカの木の枝に右手をかけたとき、その右脇の下から誕生したということです。その地は、現在、日本の建築家、丹下健三のデザインしたルンビニ園として生まれ変わり、世界中からやってくる多くの仏教徒や観光客でにぎわっています。

マーヤー聖堂の中には、かつての聖堂の礎石が展示されている マーヤー聖堂の中には、かつての聖堂の礎石が展示されている

3つのゾーンからなるルンビニ園

ルンビニ園には、3つのゾーンがあります。お釈迦様が生まれた場所を含む「聖園 Sacred Garden」と世界各国の寺院が点在する「寺院地区 Monastic Zone」、高級ホテルや日本山妙法寺がある「新ルンビニ村 New Lumbini Village」の3つです。観光の中心になるのは聖園で、紀元前3〜7世紀に存在していたと思われる聖堂跡に建てられた「マーヤー聖堂」、御釈迦様が誕生したときに産湯として使われた「プスカリニ池」、紀元前249年にアショーカ王がこの地を参拝したときに建てられた、「アショーカ王の石柱」などがあります。聖園を観光をしたら、北側に広がる寺院地区を訪れて見ましょう。ネパール寺をはじめ、総教日本寺、ベトナム寺、中国寺、タイ寺、ドイツ寺、フランス寺など界各国の寺院が広い敷地に点在しています。1日で回るには広すぎるので、興味のある人は連泊して、国ごとに特徴ある寺院巡りをするのもいいでしょう。世界文化遺産にも登録されているルンビニを、ぜひ一度訪れてみてください。

寺院地区にはさまざまな国のお寺がある 寺院地区にはさまざまな国のお寺がある