宮崎映画の舞台はどこにある?

先日引退を発表した映画監督・宮崎駿氏。彼が作ってきた素晴らしい映画の数々は、どれも世界のどこかにその舞台のモデルがあるといわれています。バックパッカーの間では「○○がナウシカの舞台なんだって」「え!?△△じゃないの?」と、宮崎映画の舞台がどこなのか話題になることがよくあります。宮崎映画のファンなら一度はその地を訪れてみたいですよね。「なるほど」と思えるか、「ちょっとイメージと違うなあ」と思うのかはあなた次第。その場所を旅してからまた映画を見てみると、もっと映画の世界に近づける気がしますよ。

宮崎駿の映画の舞台を旅する -その1-「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」 宮崎駿の映画の舞台を旅する -その1-「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」

諸説入り乱れる「風の谷のナウシカ」

名作「風の谷のナウシカ」の舞台になった場所は、旅人の間でも諸説ありますが、最も有力なのはパキスタン北部に位置する村「フンザ」でしょう。「桃源郷」と謳われる、風が吹き抜ける緑の谷は春には一斉に杏の花が咲き乱れ、その背後には雪を抱いたカラコルムの高峰が聳えます。フンザに住む人々はアレキサンダー大王の末裔とされ、他のパキスタン人とは異なった、エキゾチックな顔立ちをしています。人々の着ている民族衣装がナウシカの風の谷の住人の服装に似ているのも、ここが舞台といわれる所以のひとつです。

ナウシカの舞台、その他の候補

オーストラリアのへそ、エアーズロックの西に位置するマウント・オルガは、エアーズロックと共に世界遺産に登録されています。原住民族アボリジニの言葉で「カタジュタ」といい、大小36の岩が集まった奇岩群で、アボリジニの聖地でもあります。奇岩のひとつがナウシカに出てくる王蟲のモデルであるとされ、その岩の近くには「風の谷」と呼ばれる観光スポットもあります。また、ウクライナ本土とクリミア半島の間にある「シヴァーシュ」は、腐海のモデルとされています。さらにもうひとつ、火星がモデルだという説があるのですが、これはまだ確かめに行くことができないのが残念です。

「もののけ姫」の舞台は屋久島

「もののけ姫」の森の舞台は、日本の誇る世界遺産の島、屋久島にあります。屋久島は、島の中央部に最高峰の宮之内岳をはじめとする屋久島連峰が屹立し、「海上アルプス」と呼ばれています。また樹齢4000年を超える縄文杉はパワースポットとされ、その姿に風格を感じると共に、自分の内なる力が蘇るようなエネルギーも感じられます。そして{もののけ姫}の森の舞台とされる「白谷雲水峡」。晴れた日の緑の美しさもさることながら、雨の日の霧の中、厚い苔のむす瑞々しい森を歩いていると、木霊が見えるような気がします。森の発する生命の気配に畏怖の念すら湧いてくる、幻想的な場所です。