言語別に映画が作られるインド

最近では当たり前に知られるようになってきたことですが、インドは世界最大の映画多大国です。近年、日本でもヒンディー語映画が人気になっていますが、州毎に言語が違うインドではヒンディー語だけでなく様々な言語の映画がたくさん製作されています。常に上位3位を争うのがヒンディー語・タミル語、そしてテルグ語。ヒンディー語映画は、製作の中心地ボンベイ(現称ムンバイ)の頭文字「B」をとり「ハリウッド」をもじって「ボリウッド」と名づけられています。チェンナイを中心とするタミル語映画はその映画スタジオが集まる地区コダンバッカムの頭文字「K」を取って「コリウッド」。アーンドラ・プラデーシュ州の映画は州の公用語テルグ語の頭文字「T」を取って「トリウッド」とも呼ばれています。

ハイデラバードぶらぶら歩き!(その3:映画スタジオ編) ハイデラバードぶらぶら歩き!(その3:映画スタジオ編)

ギネスにも載っている映画スタジオ

日本ではこのテルグ語の映画は全くと言っていいほど知られていない状況ですが、昨年日本でも上映されたハエが主人公の映画「マッキー」は元々はテルグ語の作品なのです。そのテルグ語映画の中心地となるのは州都ハイデラバード。その郊外に世界最大の映画スタジオ兼テーマパークとしてギネスにも登録されている「ラモージ・フィルムシティー」があります。市内からは訪問者専用のバスが出ているので、それを利用するのが便利です(片道約1時間半)。

数多くの映画の撮影場所となっている

広大な敷地には様々な見所があり、無料のバスで移動します。一番の見所は、様々なインド映画の撮影で使われたロケセットの見学。空港や飛行機内のセットではインド人観光客もわいわい言いながら記念撮影に興じます。それ以外の鉄道駅や刑務所、インドの町並みなどのロケセットはバスに乗ったままの見学ですが、知識豊富なバスガイドのおじさんがユーモアたっぷりに解説をしてくれます。日本でも有名なヒンディー語映画のスター、シャー・ルーク・カーンや大ヒット映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」でお馴染みのラジニカーントの映画もここで撮影されているので、インド映画ファンにはたまらない場所でしょう。

映画作りの仕組みを知ることもできる

「ムービーマジック」というアトラクションでは、映画製作の仕組みが少しだけわかるようになっています。実際に観客が舞台に上がって演技をしたり、効果音を出すいわゆる「音効さん」に挑戦することもできます。園内にはこういった映画に関するアトラクションやバイキングやメリーゴラウンドなどの乗り物もあり、インドの人々はこちらも熱心に楽しんでいます。このように行楽地ではしゃぐインドの人々の姿が見られるのも見所の一つと言えるかもしれません(笑)