こんなところに日本が!?

東南アジア諸国の観光地には、歴史的な町並みを残した都市などがありますよね。その中には、日本人移民の歴史、戦争の歴史、植民地支配としての歴史など、その歴史的背景に日本が関わっていることがあります。その名残はいろいろ感じられますが、それは形あるものであったり、日本語であったり在り方は様々で、手に取れる大きさのものであれば、現地の骨董品店に並べられ、売られていることがあります。

アルファベット、漢字、片仮名で表示された旧日本政府発行のお金 アルファベット、漢字、片仮名で表示された旧日本政府発行のお金

無造作に置かれた紙幣や硬貨

バギオ北部のビガンという町は、16世紀のスペイン植民地時代の町並みが世界遺産に登録された町。フィリピンはスペイン、アメリカ、日本の支配下にあった歴史を持ち、またビガンは貿易港であった歴史もあるため、骨董品店で売られているアンティークは、多国籍にわたります。置かれている金属製のものは錆びついてガラクタ同然ですが、昔使われた紙幣や硬貨もありました。その紙幣の中に私は「日本」を見つけたのです。

海外で発行された日本の旧紙幣

私が見つけた紙幣(写真)には「THE JAPANESE GOVERNMENT」、「TEN PESOS」とあり、旧日本政府が発行した10ペソ紙幣であることが分かります。また、下部には右読みで「大日本帝国政府」、右下には同じく右読みで「ペソ」とあり、日本の統治下で発行されたものでした。興味深いのはアルファベットと漢字が使われているうえに、片仮名が使われている点です。

「バナナ・リーフ」と皮肉られた紙幣

他の東南アジアの国、マレーシアのマラッカでも旧日本政府が発行した紙幣を見つけました。マレーシアで発行された紙幣は日本軍の敗戦によって、急に価値を失いバナナの葉っぱよりも価値がないと皮肉られ「バナナ・リーフ」と呼ばれました。当時はそのような価値でしたが、幾年月が流れ、数が少なくなり、今では骨董品価値があがってきました。意外な掘り出し物を求めて、骨董品店を尋ねてみましょう。