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海外現地発ガイド通信

驚き!開発国家シンガポールにひっそりと残された最後の村


掲載日:2009/08/05 テーマ:観光地・名所 行き先: シンガポール / シンガポール

タグ: ふれあい 穴場 珍しい


シンガポールに村落がある?

多種の植栽が鬱蒼と生い茂り、まさにカンポンのおもむき。村内ではサステイナブルな環境が保たれている。 多種の植栽が鬱蒼と生い茂り、まさにカンポンのおもむき。村内ではサステイナブルな環境が保たれている。

え〜っ! シンガポールに“カンポン”があるの? このツアーはそんな一言から始まりました。
“カンポン”とはマレー語で“田舎・村落”のこと。 国家主導の綿密な都市計画と開発のおかげで国土の隅々で念入りに管理が行き届き、大多数の人が公団住宅に住むこのシンガポールに、まだ開発の手が届いていない昔のままの村に暮らす人々がいるなんて!。 それはちょっとした新鮮な驚きでした。シンガポールでカンポンを見られるチャンスもきっとこれが最後だと、伝統文化の継承に興味を持つ友人が村を訪れるツアーを企画してくれたのです。

懐かしのカンポン生活

ご近所の立ち話に講じるおじさんたち。村に流れる時間はとてもゆったりしている。 ご近所の立ち話に講じるおじさんたち。村に流れる時間はとてもゆったりしている。

高層の公団住宅郡がどこまでも並ぶ郊外の住宅地、センカン。開発されてからまだそれほどたっていない整然とした新しいベッドタウンを少し離れ、小さな道に入ったところにひっそりと、その村はありました。カンポン・ブアンコック。
典型的なシンガポールの郊外の風景から、突然、マレーシアやインドネシアの田舎に迷い込んでしまったような不思議なタイムスリップ感。 多民族国家で形成されるシンガポールの歴史と庶民の生活文化に造詣の深いガイドのダイアンさんに連れられて、今でも28世帯が住むブアンコック村の中を見せてもらいました。お父さんが1957年にこの土地を買って小さなコミュニティを形成して以来、ここで村落を守ってきているのが娘さんであり現村長のスンさんです。

最後のエデン

この村で育った村長さんにとって、この村は幼馴染たちと一緒に成長して守ってきた大切なコミュニティ。数年前、不動産高騰の最中にデヴェロパーから受けた数億円の土地売却のオファーをきっぱり断ったという。 この村で育った村長さんにとって、この村は幼馴染たちと一緒に成長して守ってきた大切なコミュニティ。数年前、不動産高騰の最中にデヴェロパーから受けた数億円の土地売却のオファーをきっぱり断ったという。

木材とトタン屋根を打ち付けて建てられた簡易な住宅、庭が地続きになって周囲に解放的なカンポンの暮らしぶりは、いたって簡素。熱帯の自然の恩恵を十分に受けた日常生活が営まれています。たわわに実をつけた椰子、バナナ、パパイヤ、マンゴー、スターフルーツ、といったたくさんの果樹に囲まれ、ハイビスカスやブーゲンビリアの鮮やかな色彩が目を楽しませてくれます。道端に雑草のように生えている草花も、よく見るとチリ、レモングラスやディル、カレーリーフなど、香辛料として、あるいは薬草として欠かせないハーブで、十分に自給自足ができそうな環境です。

ここがなくなるのも時間の問題?

景観を守るために電信が地中に埋められているシンガポールでは、本当に珍しい光景。 景観を守るために電信が地中に埋められているシンガポールでは、本当に珍しい光景。

犬や猫が自由気ままに村の敷地内を横断し、エアコンもなく、車の騒音から遮断され聞こえるのはひたすら鳥のさえずりと虫の声。友人の中にも、“カンポンで育った”という話はよく聞いていたので、私と同年代のシンガポリアンたちにとっては、実はこんな日常が彼らの原風景だったりするのだろうなあ、と改めてこの国が40数年の間に遂げてきた変遷の軌跡が実感される思いです。ニューヨークタイムズでも紹介されたというシンガポール“最後のエデン” 、開発の手が及ぶのは時間の問題だと言いながらも、この生活や環境を守って行きたいという村長さんやガイドのダイアンさんの言葉にうなずく私たちでした。

カンポン ブアンコック

村の入り口。 村の入り口。

MRT センカン駅からタクシーに乗り Gelald Driveを入る。
フリーランスでガイドをしているダイアナさんはシンガポールの歴史・生活文化に詳しく、通常の観光ツアーでは見ることのできないユニークな場所を案内してくれる。今回はマイクロバスでカンポンを中心にまわってもらう3時間のツアーを友人が企画して、参加料金は1人35ドルだった。ガイドは英語。興味のある人は本人にメールで問い合わせてみてください。
Diana Chua dianachua1999@yahoo.com.sg

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/08/05)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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