- 葛西玲子
- アメリカに5年、東京に戻り5年、そして照明デザイン会社のシンガポール事務所を立ち上げて11年が経過。かたわらフリーライターとして、アジアを中心とした建築、アート、都市文化などの記事を各誌に寄稿している。
出発エリアをに変更しました。
これが、ラッフルズホテルのロングバーのシンガポールスリング。バーのもうひとつの名物はつまみで出てくる殻付きピーナッツ。バーの床は殻だらけ!
シンガポールに馴染みのない人でも国名を聞いて連想されるもの、そしてお酒を飲まずともその名前を知らない人はいない知名度を誇るカクテル、シンガポールスリング。
英国植民時代のエレガントな社交空間の名残を現在も留める名門のあこがれホテル、ラッフルズホテル内のロングバーで1915年に、シンガポールの夕日の色をイメージしてつくられたという鮮やかなレッドピンクのカクテルです。
薄暮の時間がとりわけ美しいラッフルズホテル。こんな時間帯にホテルでシンガポールスリングを一杯。
シンガポールに来たからには、やっぱりラッフルズホテルの中にあるロングバーに行ってシンガポールスリングを飲みに行かなくちゃ!と思う人は圧倒的に多いものです。古き良き時代を偲ばせる白亜のコロニアルホテル、ラッフルズホテルに足を踏み入れるには、ちょっと背筋を伸ばしていく必要があるかしら?と気にする人も結構います。あるとき、“ロングバーには正装をしていくべしとガイドブックに書いてあった”と白いスーツでビシっと決めて登場した旅行中の友人を見て驚いたことがあります。
なぜなら現在のロングバーは極めてカジュアルな雰囲気、短パンにサンダル履きで南国の休日を楽しむ欧米人であふれかえっているので、かえって正装が珍しいくらいからです。
シンガポールスリングはだいたいどこのバーでも飲めるので、飲み比べてみるのもおもしろいかも。
パイナップルとチェリーが飾られたカクテルグラスに注がれるレッドピンク色のカクテルは、いかにもトロピカルドリンクといった風情の南国情緒たっぷりのスイートなお酒。ジンベースでパイナップルの香りがするとても飲みやすい味でお酒に強くない女性にもおすすめです。言うまでもなく、王道は発祥の地ロングバーで飲むことですが、どこのバーでもだいたいオーダーできるので、シンガポール滞在中にお気に入りのバーを見つけたら、旅の思い出に一度は試してみてください。
シンガポール航空機内エコノミークラスでも飲めるのがうれしい!
うれしいのは、シンガポール航空のシンガポール行きフライト。機内でも、パイナップルジュールを混ぜるだけで手軽においしいカクテルが作れるシンガポールスリングミックスを使ったドリンクが楽しめるので、ぜひ頼んでみましょう!
シンガポールスリングミックスは、空港や機内でも買えますし、ラッフルズホテルオリジナルのミックスはホテルのギフトショップでも買うことができます。
オリジナルレシピではビフィータージンを使うそうですが、ここのバーではシンガポールの紀行にはボンベイサファイア・ジンの方が合う、と工夫してミックスしていました。
1 Beach Road, Raffles Hotel Arcade 2F
Tel 6412 1229
営業時間 午前11時から午前0時半 (金・土曜、祝日前は午前1時半まで)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2010/01/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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