もしもチャンギ空港で乗り継ぎ時間がたっぷりあったら……

シンガポールの玄関であるばかりでなくアジアの玄関口ともいえるチャンギ国際空港。利用者の評判もきわめて高く、空港格付けランキングでしばしば1位に選ばれています。美しい数々の庭園やゲームコーナー、無料のマッサージチェアなど、空港から出なくても楽しめる施設が充実していることはよく知られるとおり。乗り継ぎ時間が5時間以上ある人のために、無料の市内観光バス(所要2時間)まで用意されています。けれども観光バスは一度乗れば十分……次のチャンギでの乗り継ぎは、どうしよう?そんな方のための穴場スポットをご紹介します。

チャンギ国際空港での乗り継ぎ時間に行ける、意外な穴場。「チャンギ刑務所博物館/礼拝堂」 チャンギ国際空港での乗り継ぎ時間に行ける、意外な穴場。「チャンギ刑務所博物館/礼拝堂」

空港からわずか2km。シンガポールと日本の過去を知る

それは「チャンギ刑務所博物館/礼拝堂」です。市内からだとMRTタンピネス駅から29番のバスで博物館前まで乗りますが、空港からわずか2km程度なので、むしろチャンギ空港から、乗り継ぎの時間を使ってタクシーでさっと訪れるのに向いています。とても小さい博物館なので、1時間くらいあれば見学できます。ここは、第二次世界大戦中に日本軍によって捕虜となった連合軍兵士が収容された場所です。日本軍がいかに残虐な行為を捕虜に対して行っていたのか、写真や解説パネルによって知ることができます。キリスト教の礼拝堂に一見不釣り合いに飾られた千羽鶴の姿には、切っても切れない日本とシンガポールの関わりを感じさせ、胸を打たれました。

日本人として知っておきたい歴史

私が訪れたとき、館内にいた日本人は私一人でした。そこにいた見学者全員がなんとなく私のことを見ているような気がして、とても居心地の悪いものでした。しかし、戦後すでに長い時間が経っているうえ、私たち日本人は、学校の歴史の時間に「東南アジアで日本軍がなにをしたか、その記憶を現在の東南アジアではどう受け継いでいるのか」についてほとんど学びません。楽しい海外旅行の合間、わずかな時間でも、チャンギ空港から一足伸ばしてみる価値はありますよ。入場無料、展示は9:30〜17:00です。