シンガポールでやってみたかったこと?

せっかく海外旅行に行ったのだからトライしてみたいこと……いろいろありますよね。私の場合は「インド人占星術師に占ってもらいたい!」でした。ふだんはまったく占いに興味がなく、朝テレビでやっている星占いも数秒後にはけろりと忘れているくらいなのに、旅となれば話は別なのです。今回は、インドよりも近くて気軽なシンガポールをめざしました。

シンガポールのリトルインディアで、占い師から本格的占星術を受ける(前編) シンガポールのリトルインディアで、占い師から本格的占星術を受ける(前編)

インド人占い師に出会うため、いざ。

インドでは占星術が日本とは比べ物にならないほど重要な位置を占めており、結婚や就職など、人生の大切な節目には占星術師に最適な日取りを見てもらう人が多いのです。シンガポールにはインドからの移民が多く暮らしているため、インド人(インド系シンガポール人含む)の占い師に遭遇する確率も高いはず。なんのつても当てもありませんが、思い立ったらとにかくインド人街のリトルインディアへ。インド本国だと観光客目当てのインチキ占い師に当たってしまうかもしれないけれど、シンガポールならそんな心配も少ないかな?と出かけてみました。

トントン拍子に予約完了

まずインド料理レストランに飛び込み、食事をしてからマスターに「占星術師を探しています。この辺りで見てもらえる人をご存じないですか?」と切り出してみました。マスターは、日本人旅行者の唐突な質問にとくに驚きもせず、にっこり笑って「もちろん知っているよ!私もよく見てもらうすばらしい占い師がいる。」と、さっそくその場で電話をかけて予約を取ってくれました。予想外にトントン拍子の進み方です。電話で、あらかじめ私の姓名と生年月日、そして誕生時刻を尋ねられます。むしろ姓名はさほど重要ではなく、誕生日と誕生時刻が星の位置を知るのに深く関わっているのですね。

占い師と、緊張の対面へ

占いをする場所は、同じレストランの奥まった一角ということになりました。マスターの親切には感謝感激です。旅をしているときの親切は本当にうれしいものです。さて、私は生まれて初めての本格的占星術を目前にして、非常に緊張していました。どんな占い師が来るのだろう。インドの聖地によくいるような、インチキ観光聖者みたいな人だったら嫌だなあ。マスターの手前、そんな人でも今さら断れないし。怖そうな人かしら。水晶玉とか出すのかしら。それは水晶玉占いか……やがて現れたのは、南インドのやさしいおじいちゃんといった風貌の、丸っこい老人でした。目も鼻も口も丸っこく、それでいてなんとなく市井の人々とは別のオーラを持っているような人です。私は思わずひれ伏してプラナーム(インド式の最上級の敬意を示す挨拶)をしました。