「クランジ・カントリーサイド」の草分け的存在の農園へ!

クランジ地区に点在する小規模な農場・畜産場の組合を「クランジ・カントリーサイド・アソシエーション」といいます。その組合の中心的存在が、オーガニック農園「ボリウッド・ベジー」。クランジ駅を出発したシャトルバスで、私もまずはこの農園へ行ってみました。乗り合わせた他の乗客たちも、多くがここで降りました。ちょうどお昼時にさしかかっていたので、みんなの目当ては園内にあるレストランのようです。この農場で収穫された野菜やスパイスを使った料理が売りです。

シンガポールの農畜産業・1 シンガポールで野菜作り? 農園地域へ行ってみよう(後編) シンガポールの農畜産業・1 シンガポールで野菜作り? 農園地域へ行ってみよう(後編)

第一印象はさほどでもありませんでしたが……

園内に入ってみての第一印象は、「観光農園っぽいなあ」。どこもきれいに整備されており、あちこちに木で作られた看板が立っています。ここは本格的な農場というより、見せ物としての要素が強いような印象を受けました。しかし、混雑するレストランを横目に、一人でどんどん農園の奥まで歩いていくうちに、ここはむしろ観光より教育的施設なのかもしれない、と思えてきました。水も電気も使わないエコトイレの見本が置いてあったことにも驚きました。天井に突き刺したペットボトルで電球の代わりに採光し、水の代わりに砂を使うというトイレです。おそるおそる個室をのぞいてみましたが、実際に使うものではなくあくまで展示でした。

野菜についての関心と知識を高める教育的役割

一回りして入り口に戻ってくると、写真が貼られたコーナーがありました。たくさんの子供や若者が見学に来ている写真でした。調べてみるとやはりガイド付きツアーが開催されていて、何種類もあるバナナやパパイヤなどについての詳しい説明を受けることができるのでした。収穫された野菜やハーブをお土産に買うこともできます。

併設レストランもおすすめ!

最後にレストランで食事をしてみました。ほとんどのお客さんは名物の「バナナ・カレー」というものを注文していましたが、私はここで収穫されたフレッシュな野菜を味わってみたかったので、バルサミコ風味のサラダと、ココナッツとライムのジュースにしました。味が濃くて、いかにも栄養がたっぷりという味です。人気のバナナ・カレーも、天ぷらやケーキなども、どれも食べてみたくて目移りしてしまいます。周りを見回しても皆さん満足そう。オーガニック農園としての試みが、商業的にも大成功していることが一目瞭然です。初めは“見せ物っぽい”なんて感じてしまいましたが、さすが「クランジ・カントリーサイド」の中心だけのことはあります。シャトルバスを上手に使って、ぜひ行ってみてくださいね。開園時間は、平日9:30〜18:30、土日8:00〜18:30、月曜と火曜は定休日です。