見どころだらけ! シンガポールの博物館

旅先の博物館・美術館に入ってみたいけれど、どこに行くのがいいだろう? それらがたくさんある町では、迷いますよね。シンガポールの博物館や美術館は、さすが裕福な国家だけに、展示品が質・量ともに充実しています。また、建築自体も、植民地時代の歴史的建造物を改築した美しい建物であることがほとんどです。今回は、そんな素敵な博物館の一つ「アジア文明博物館 エンプレス・プレイス」をご紹介します。

シンガポール「アジア文明博物館」でアジア文化の奥深さに感動……! シンガポール「アジア文明博物館」でアジア文化の奥深さに感動……!

博物館の建物にも注目しましょう

博物館の場所はシティ・ホールエリア、MRTラッフルズ・プレイス駅から徒歩5分ほど。歩いて近づいていくにつれ、そのコロニアルな建物の美しさに見とれます。「エンプレス・プレイス」とは、ここがラッフルズ卿が上陸した地であることを示しています。博物館になる前、この建物は「エンプレス・プレイス・ビル」という名前で、植民地政府の役所でした。20世紀初めには移民局としても活用されました。移民局が移転したあと、改築が行われ、2003年からはアジア文明博物館として再出発を遂げたのです。建築を見ていると、シンガポールが今のように都市化される前の、南国の植民地だった時代が目の前に立ち現われてくるようです。

アジアの広大さを実感できます!

5000年にわたるアジア文化の遺物や工芸品の展示数は、1500点以上。アジアと一口にいっても、シンガポールの位置する東南アジアをはじめ、南アジア、西アジア、東アジアと、広大な地域があります。深い歴史と文化を持つこのアジアという地域を網羅するために、展示にはさまざまな工夫がなされています。ただ展示品を並べるだけでなく、音と映像を組み合わせてまるで現地にいるような感覚にさせたり、展示テーマに沿って内装も現地らしさを演出したり。もちろん、一つ一つの展示品も第一級のものばかりです。

来館の狙い目は金曜の夜

国内ではなく、世界中でもなく、「アジア」という区切りで博物館を持つという発想がユニークですし、アジアの人間の一人として、アジアの一隅でアジアの奥深さに触れる機会を持てたのは、幸せで感動的なことでした。年中無休、開館は午前10時から午後7時、入場料は8シンガポールドル(2015年現在、約700円)です。金曜夜は午後9時まで開館しており7時以降は半額になるので、週末の夜は狙い目かもしれません。小さな都市国家シンガポールで、アジア各国の仏像やコーラン、民族楽器などを眺めれば、アジア世界へのプチトリップに旅立てますよ。