かわいい建築群に夢中! 「プラナカン建築」の世界へ

シンガポールの町なかを歩いているとき、“かわいい建築”が目に入ってくることがありませんか? ペパーミントグリーンやピンクなどのパステルカラーに塗られ、西洋式と中国や東南アジアなどの建築スタイルが混ざり合った、独特の建築群です。美しく手入れされたそんな建物が並ぶ通りを歩いていると、まるでおとぎ話の世界に迷い込んでしまったような、なんともいえない幸せな気分になります。これは、シンガポールとマレーシアにある特徴的な建築「プラナカン建築」です。

チャイナタウンのはずれにあるプラナカン建築群 チャイナタウンのはずれにあるプラナカン建築群

時間をかけて発展した「文化の華」プラナカン

プラナカンとは、15世紀後半からマレー半島(現在のマレーシアとシンガポール)に来て暮らし始めた、中華系移民の末裔のことをいいます。中華系の男性が現地でマレーの女性と結婚し、独特の文化が発展していきました。中国とマレーの文化が混合し、やがて西洋のスタイルも取り入れて、華やかで手の込んだプラナカン文化となっていったのです。プラナカン建築にも、「華やかで手の込んだ」というプラナカン文化の特徴がとてもよく表れています。

時間のない旅行者はチャイナタウンへどうぞ

さて、短期旅行でシンガポールへ旅行に行くとして、プラナカン建築を見たくなったらどこへ行けばいいでしょう? プラナカン建築群のある最も有名なスポットは、東部の「カトン地区」です。しかし、カトン地区は中心部からやや離れていて、時間のない旅行者には「わざわざ足を延ばす」感覚。中心部で、観光の合間にサッと行かれるスポットとしてお勧めするのは、チャイナタウンのはずれにある「ブレア・ロード」「ニール・ロード」周辺です。MRTアウトラム・パーク駅から南西方向へ徒歩10分ほどで、かわいらしいプラナカン建築群に着きますよ。

美しいテラスハウスに興奮すること間違いなし

レストランやショップが立ち並び、若干ツーリスティックなカトン地区に比べて、このエリアはぐっと落ち着いています。もちろん「ショップハウス(1階が事務所や店舗、2階が住居になっている)」もありますが、個人所有の住宅が多いのです。同じプラナカン建築でも、ショップハウスに対して、個人の住宅としてだけ使う場合は、「テラスハウス」と呼びわけられます。ニール・ロードとブレア・ロード周辺はしっとりとした住宅街ですが、玄関のタイルや門柱の飾り、窓枠の模様など、細部に目を凝らすと、ため息が漏れるほどの美しさ! どこを切り取っても、やっぱりおとぎ話のような風景で、思わず写真を撮りまくってしまいます。しかし、あくまで個人のおうちが多いので、失礼にならないよう注意しましょうね。

「ババ・ハウス」にも入ってみよう!

さらにプラナカンに注目したくなったあなたは、「ババ・ハウス」の見学はいかがですか?ニール・ロードでひときわ鮮やかなブルーの壁が目印のババ・ハウスは、プラナカンの家を一般に公開しており、無料でガイドツアーに参加できます。ただし見学とツアーには予約が必要なので、電話かメールで問い合わせてみてください。ファサードだけでなく、内部も見られたら、ますますプラナカン建築を好きになってしまいそうですね!