娘の目に映った「シーク教」とは?

大切な人を連れて、思い出の地を再訪する。旅行好きなら、多くの人がやってみたいと思うことですよね。私は、今年の3月に高校を卒業したばかりの娘を、シンガポールのシーク教寺院へ連れて行きました。高校で世界史を勉強し、インドの「シーク教」についても習っていた娘は、女性でも異教徒でも歓迎してくれる、万人に開かれた宗教であるシーク教に興味を持っていたのです。高校までの小さな世界から、徐々に身の回りも視野も広げていく節目には、ふさわしい旅になりましたよ。その様子をお伝えします!

忽然と現れる、美しいインド的建築物 忽然と現れる、美しいインド的建築物

多くのシーク教徒は海外で生活しています

シーク教とは、15世紀から16世紀にかけて活動していた宗教家グル・ナーナクが興した、インドの宗教です。しばしば「ヒンドゥー教とイスラム教をミックスした教義」と解説されています。新興宗教とまではいきませんが、伝統宗教に比べてかなり新しい宗教ですから、その分、教義が合理的で、伝統宗教が陥りがちな矛盾(現代の生活や価値観にマッチしていないこと)が少ない点が特徴です。また、インド国内では少数派ですが、海外に暮らすインド人の約3分の1がシーク教徒だと言われています。

駅からやや遠いので、タクシー利用が便利

5年前に一人でシンガポールのシーク教寺院「シラット・ロード・グルドワーラー」に行き、そのときのレポートを書いたことがありました(http://www.ab-road.net/asia/singapore/singapore/guide/sightseeing/07073.html)。今回は再訪なので、すんなりとMRTアウトラムパーク駅まで行き、そこからタクシーで向かいました。運転手さんに「インディアン・テンプル」と言えばわかると思いますが、「ジャラン・ブキッ・メラ通り、シンガポール総合病院(Singapore General Hospital)の向かい側」と言えば完璧です。

観光スポットではない施設の美しさに感動

娘は、初めて見るシーク教寺院に「カッコいい!」と歓声を上げています。これまでもいくつもの宗教施設に入ってきた娘ですが、キリスト教会や仏教寺院などとは異なる、まったく初めての、いかにもインドらしい建築の美しさに、すっかり魅了されていました。娘が外観の写真を夢中で撮る間にも、参拝に訪れたインド系の人々が、次々に門の中に吸い込まれていきます。興奮気味の娘に向けて、ニッコリと笑顔。本当に、異教徒でも女性でも関係なく、受け入れてくれるのがシーク教なんですね。(その2に続く)