シンガポールと日本の関係に着目して

「シンガポール旅行に行ったら、思いっきり遊ぼう!」グルメもアクティビティーも充実したシンガポールなら、誰だって旅の計画に張り切りたくなりますね。けれども、この熱帯の大都会である小島が、第二次世界大戦中には日本の占領下に入っていたという歴史を意識する旅行者は、多くありません。せっかく外国へ行くなら、そうした過去の一面を見ていくことも、その国をより深く知ることになりますよね。戦時中の日本とのつながりに注目して、シンガポールの戦争遺跡を見に行ってみませんか。

スカイウォークのエレベーターはかなりカッコイイです! スカイウォークのエレベーターはかなりカッコイイです!

あのリゾートアイランドの片隅にある要塞とは

シンガポール随一の行楽地、セントーサ島の西端に「シロソ砦(Fort Siloso)」があります。現在のセントーサ島には、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールや大型リゾートホテル、シンガポール・マーライオンをはじめとする様々なレジャースポットが用意されています。そのため、島全体が華やかでうきうきしたムードに満たされています。そんな中で、異質な存在感を持ったシロソ砦。ここは、第二次世界大戦中、シンガポールにおけるイギリス軍最後の砦だったのです。攻めてくる日本軍に抵抗して、イギリス軍はこの沿岸要塞に立てこもりました。

島の片隅なので観光客は少なめ

アクセスはバスかケーブルカーです。無料の島内循環バス「セントーサ・バス」の1番か2番に乗り、シロソ・ポイントで降ります。ケーブルカーもシロソ・ポイント・ステーションです。バス停留所は飲み物やハンバーガーなどの軽食スタンドを兼ねていて、私の行った時には、たくさんのクジャクが、食べ物のおこぼれをもらいに集まっていましたよ。シロソ砦は無料の施設ですが飲食店はないので、ここで食べておくのもいいでしょう。

堂々たる迷彩柄の塔は、エレベーターです

大きな石の案内板が出ているのでそちらへ数分歩くと、立派な迷彩柄の塔が現れます。これは2015年に完成した新しいエレベーターで、高さは181メートルあります。山の斜面を利用して造られた要塞ですから、砦は高台にあります。以前はシロソ・ポイントから上っていく専用トラムが出ていましたが、今は廃止されました。エレベーターを降りると、すばらしい見晴らしが待っていますよ! これがセントーサ島の風景を一望できる遊歩道「シロソ砦スカイウォーク」です。(その2に続く)