「旅行熱」「放浪癖」という名前のホテル

シンガポールにはあらゆるグレードのホテルがそろっています。大型チェーンのホテルに泊まるのに飽きたら、個性派のホテルに泊まるというのも、旅の一つの楽しみになりますね。私も、新しいコンセプトを持った小規模ホテルを探すのが好きです。今回は、私のおすすめのデザインホテル「ワンダーラスト」をご紹介します。wanderlust、「旅行熱」「放浪癖」という意味からして、旅好きの心をつかむ素敵な名前ですよね。

シンガポール、ありきたりでは物足りない人への絶対おすすめホテル! 「ワンダーラスト」 シンガポール、ありきたりでは物足りない人への絶対おすすめホテル! 「ワンダーラスト」

立地も意外といいムードです!

ホテルの場所は、MRTブギス駅からもリトル・インディア駅からも徒歩10分ほど。私はリトル・インディア駅から向かいました。徒歩10分は少し遠い道のりかなと思っていました。しかし、駅から離れていくにつれ色濃くなる町のローカルな雰囲気を見ながら歩けば、あっという間に着いてしまうのです。ホテルは全29室、2010年オープンのデザインホテルです。もとは1920年代に建てられた学校だったという建物をリノベーションしているため、新築にはない趣をそこはかとなく感じさせます。

ロビーのテーマ性にまずノックアウト

クラシカルで瀟洒な外観と打って変わって、ロビーに一歩入ると徹底したテーマ性に目を見張ります。がらんとしたコンクリート打ちっ放しの空間に、アンティークなテーブルゲームの台、これもアンティークの歯医者さんの椅子、レトロなオブジェなどが点々と並んでいます。無秩序に見えながら、追求しているのは「非日常的空間」。何かの記憶と結びつくようでいて、旅先の寄る辺なさを思い出させるような、うまい演出です。そしてそのテーマ性は、各部屋でさらにはっきりと打ち出されているのでした。

狭いのに最高の居心地、その理由は

部屋は、各フロアごとにちがうテーマがあります。一番小さいタイプの部屋は10室あり、紫、青、赤など、各部屋ごとに異なるカラーが使われています。私が泊まったのは青の部屋でした。壁も天井も真っ青!その上、相当の狭さです。けれども、なぜか落ち着くのです。部屋に入ると、もう出たくなくなるほど落ち着きます。非日常的な居住空間を追求するコンセプトがここまで強いとかえって楽しくなってしまうのですね。バスルームのアメニティーがそろっていること、ネスプレッソマシンが各部屋にあること、なによりも狭い部屋にも関わらずベッドが広くて寝心地がよいことなど、宿泊客が求める快適なホテルの条件をしっかりと満たしていることも、このホテルに愛着が湧くポイントでしょう。

「次はどの部屋にしようか?」ワクワクするホテルです

他には、ポップアートをテーマにした部屋や、ロフト付きの部屋もあります。一つとして同じデザインはありません。何度も繰り返して宿泊し、全室をコンプリートしたい気持ちにさえなってくる、こんなホテルってなかなかないですよね。レストランは朝食もバータイムも利用しましたが、おいしくて洒落ています! ホテルのどの空間にいてもポップな気分になれる、リトル・インディアのエリアで一番のおすすめですよ。