カトンとプラナカンは、切っても切れない関係です!

シンガポールでまたひとつ、おすすめのホテルを見つけました。場所は、プラナカン建築群で知られるカトン地区。シンガポールを知る上で、「プラナカン文化」はとても重要な位置を占めています。プラナカンとは、シンガポールとマレーシア独自の文化です。移民の中華系の男性と現地のマレー系が結婚した混血の人々特有な文化のことです。シンガポール国内ではあちこちでプラナカンスタイルの建築を見ることができますが、最も有名なのは東部のカトン地区です。

部屋の壁に描かれているのは、古き良きシンガポールの日常の風景 部屋の壁に描かれているのは、古き良きシンガポールの日常の風景

「インディゴ」は目下の大注目ブランドです

カトン地区はおとぎ話の世界のようにかわいらしいプラナカン建築だけでなく、グルメ激戦区としても有名。中心部から外れているため、街並みが落ち着いていることも魅力です。そんなステキな街カトンに、2016年にオープンしたばかりの「ホテル インディゴ シンガポール カトン」。ホテル インディゴは、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)の、新ブランドラインです。香港の湾仔にもあり、泊まってみてとても気に入ったので、ここカトンでも期待していました(香港での記事はこちら https://www.ab-road.net/asia/hong_kong/hong_kong/guide/stay/13272.html)。

客室の足浴セット。中華風ブリキの洗面器と、洒落たフットスクラブの取り合わせの妙! 客室の足浴セット。中華風ブリキの洗面器と、洒落たフットスクラブの取り合わせの妙!

フロントに立ったときから、幸せな気分に包まれます

入り口は、ややわかりづらいかもしれません。というのも、ここはコの字型の建物の二棟分を「ホリデイイン・エクスプレス(同じIHGのブランド)」が使い、残りの一棟がインディゴという建て方なのです。私もチェックイン時に、知らずのうちに隣り合ったホリデイイン・エクスプレスに迷い込んでしまいました。ホリデイイン・エクスプレスも都会的でよいのですが、インディゴはフロントからすでに愛らしい個性でいっぱい。こぢんまりとまとまった空間に、プラナカンの要素が散りばめられています。花を撒いたような壁の装飾タイルと、しっとりとした中国風の家具類。ポップで思い切りカラフルなのに、きちんと統一感があり、歴史に磨かれた粋が感じられるのです。

フロントに並んだアンティーク調の家具類 フロントに並んだアンティーク調の家具類

高級ホテルではないのに、この居心地の良さは魔術的!

フロントから連なるロビーラウンジは、“人をダメにする”くつろぎの空間。高い天井から明るい陽射しが降り注ぎ、キッチュな模様のラグ、個性的なチェア、ウッディな家具に置かれたニョニャ・ウエア(プラナカンスタイルの陶磁器)、どこに目を向けても、思わず微笑みが浮かんでしまうようなラウンジです。「もう今日は、外に出かけないで一日中ここで過ごしてもいいや」と思ってしまいそう……。おっと、お部屋とレストランのご紹介がまだでした。後編は、さらにかわいいものだらけの客室と、グルメ地区カトンの名に恥じないレストランをレポートします。(後編に続く)

ラウンジはずっと座っていたくなるような場所なんです ラウンジはずっと座っていたくなるような場所なんです