キャンディのペラヘラ祭とは?

スリランカを代表する祭りとして、広く知られているのがペラヘラという祭りです。ペラヘラという言葉の意味は「行列」。その名の通り、きらびやかな衣装を着た人々や華やかな装飾をつけた象たちが列をなして街中を行進します。スリランカ各地で行われている祭りですが、その中でも特に有名なのが、スリランカの古都キャンディのペラヘラです。これはスリランカの多数派民族シンハラ人の暦でエサラ月(西暦の7〜8)の新月の日から、満月にいたるまでの15日間にわたり開催されます。祭りの期間は、5日間ずつ3つに区切られ、町に行列が出るのは6日目から。次第に行列の規模を大きくしながら、最終日に頂点に達します。

大名行列+ストリートパフォーマンス? キャンディのおすすめペラヘラ祭(前編) 大名行列+ストリートパフォーマンス? キャンディのおすすめペラヘラ祭(前編)

キャンディのペラヘラ、もともとの由来は?

キャンディはスリランカ中部を代表する都市で、「聖地キャンディ」としてユネスコの文化遺産にも登録されています。キャンディのシンボルとも言えるのが、仏陀の歯を収めている仏歯寺です。このありがたい仏陀の遺品、通常はこの仏歯寺内に安置されているのですが、エサラ月のペラヘラの時にだけ特別に、象の背中に乗せられて行列とともに町を廻るのです。このペラヘラは、もともとはキャンディの四大守護神である、ナータ(弥勒菩薩)、ヴィシュヌ(スリランカと仏陀の守り神とされるヒンドゥー神)、カタラガマ(ヒンドゥー神シヴァの息子ムルガン)、パッティニ(疫病を祓う女神)を中心とするお祭りです。しかし、1775年に仏歯も行列に加わるようになると、それ以降、王権や仏教と結びついて現在見られるような盛大な行列になったと言われています。

大名行列+ストリートパフォーマンス?

では、どんな人々がその行列に加わるのでしょうか? ペラヘラを構成する人々は、ムチ打ち、旗持ち、太鼓奏者、象厩舎長、ダンサー、副在家総代、仏歯寺の象、在家総代、ウェスダンサー、キャンディ王国の各守護神殿総代、ラーンドーリと呼ばれる輿など多岐におよびます。実はこの行列には、かつてのキャンディ王国の序列と構造を可視化し、王権の社会的・精神的支配を強める狙いがあったといわれています。宗教・政治それぞれの権威に交じって、音楽や踊りを受け持つ者も一緒に行列をなすのが興味深いですね。大名行列に舞踊家、音楽家、大道芸人が加わったものと考えれば、日本人にはイメージがつきやすいかもしれません。