華やかな祭りを彩る者たち

ペラヘラの先陣を切るのはムチ打ちの男たち。長いムチを振り回して地面に打ちつけ、バチバチと音を鳴らすことにより、ペラヘラの始まりを告げます。その後には、五色の仏旗や地方の旗を掲げた旗持ちや剣持ちが続きます。メラメラと燃え上がる炎をつけた棒や、火の輪を操るファイヤーダンサー、皿回しなどの大道芸的なパフォーマンスをする人々もいて、その技に圧倒されるでしょう。また、祭りには欠かせない音楽も、チャルメラのような小型のラッパやゲタ・ベラと呼ばれる両面太鼓、仏歯寺のプージャの際にも使われるタンマッタムと呼ばれる大小一対の太鼓などが使われ、祭りの華やいだ雰囲気をいっそう高揚させていきます。

絶好の観覧ポイントはクイーンズ・ホテル! キャンディのおすすめ、ペラヘラ祭(後編)  絶好の観覧ポイントはクイーンズ・ホテル! キャンディのおすすめ、ペラヘラ祭(後編) 

スリランカらしい所作が美しいウェスダンス

国を代表する舞踊の所作には、その国の美的感覚が封じ込められているもの。スリランカの場合はウェスダンスがそれに相当します。宗教儀礼から発展したといわれる踊りで、頭や胸につける派手な装飾品が特長。ペラヘラと言えば、まずこのウェスダンスを思い浮かべる人も多いぐらいです。両手を肩の高さに上げて少し前に出し、ゆるやかなステップに合わせて、手を動かす仕草は一見の価値ありです。行列を照らすかがり火がゆらゆらと燃える中、何人もの男たちが幽玄に踊る姿には、きっと心を揺さぶられることでしょう。

世界各地からペラヘラに人が集まる

キャンディのエサラ月に開かれるペラヘラの行列を観るために、スリランカだけでなく、世界中から多くの見物人が訪れます。日本でもスリランカを専門に扱う旅行会社がペラヘラ観覧ツアーを扱っているぐらいですから、その人気の程がうかがえるでしょう。ペラヘラの行列が通るルート沿いでは、地元の人々は昼頃から歩道に座って席を確保します。またカフェやレストラン、さらには民家の二階までもが臨時の観覧席となり、街全体がお祭り気分に浸ります。中でも、このペラヘラを観る絶好のポイントが、クイーンズ・ホテルです。

絶好の観覧場所クイーンズ・ホテル

クイーンズ・ホテルは、キャンディの中心部にあるキャンディ湖のすぐそばに立つ、白亜のコロニアル・スタイルの建築物。かつての知事邸を1895年に改築し、それ以来ホテルとしてキャンディで静かに時を重ねているのです。四階建てですが、威圧感もなく古都キャンディののんびりとした空気に不思議とマッチしています。中庭に面した部屋と道路に面した部屋がありますが、ペラヘラを観るのならばもちろん道路側のバルコニー付きの部屋がおすすめ。満月の日に繰り広げられる、ペラヘラの幻想的な行列を眺めながら、かつての知事の気分を味わうのも素敵な思い出となるでしょう。