スリランカの若者たちは、どうやって愛を育んでいるのか?

日本から南へ下り、東南アジアまでは、町で若い男女が手をつなぎデートしたりしているので、日本と変わらないなあと思ったりします。イスラム教徒が住むマレーシアやインドネシアでも、町を歩いていて男女のカップルはふつうに見かけます。ところがバングラデシュから西になると、町なかでカップルがデートする光景を見ることが極端に少なくなります。いったいそれらの国の若者たちは、どうやって愛を育んでいくのでしょうか? すなわちインド文化から向こうの様子がまるでわからないのです。ヒンドゥー教徒やイスラム教徒などは、親の決めた相手と結婚すると言われていますが、結婚はともかく、若い男女はどうするのでしょう? スリランカを旅した時にも、そのことが気になっていました。

お弁当を食べようと思ったら、適当な場所はすべて占領されていた

スリランカ中央部の世界遺産の町、古都キャンディから向かったのは、ペーラデニア植物園です。総面積5.6平方キロメートルもの広さの中に、なんと4000種類以上の植物が植わっているというのです。キャンディからバスで10分ほどのところです。町なかではゴミが落ちていたりと、今ひとつ自然を満喫できないものですが、ベーラデニア植物園は、ほとばしる緑がいっぱいあり、ウキウキしてしまいます。その日はちょうど日曜日。大勢の人が来園していましたが、広大な公園内では、人影もまばらに見えます。疲れたので、僕と妻はランチを食べることにしました。パンや缶入り紅茶を買って持ってきていたのです。「でもなんでかな? 木陰の下に座るところがないじゃない」。周りを見回し、妻が驚いたように声を上げます。もちろんすべての木陰というわけではありません。プライバシーが保たれる程度に、木陰が空いています。

カップルたちに占領されてしまった植物園内の木陰 カップルたちに占領されてしまった植物園内の木陰

ついジロジロ見てしまう光景とは?

木陰を陣取っているのは、すべて男女のカップルでした。町中ではデートなどせず、男は男同士、女は女同士で動いているのに、ここではすべてがカップルなのです! しかもどのカップルもお熱い雰囲気で、つい気持ちがエスカレートして、抱き合ったり、口づけしたりという者までいます。そんなところで弁当なんて、食べにくいですよね? 「あんまりジロジロ見るものじゃないでしょ」。妻に言われても、それこそランチどころではありません。その後、コロンボを訪れた時、夕方になると、若者のカップルが、海沿いの広大な緑地「ゴール・フェイス・グリーン」に集まってきました。ここでは木がないので、コウモリ傘をさして二人だけの空間を形成し、いちゃついていました。僕の疑問はスリランカではこうして氷解したのですが、世界の若者たちは、どのように愛を育んでいるのか? 興味がおありの方は、旅先で、ジロジロではなく、こっそりと観察してみてください。