いま、人気を集めているインド洋の島国

インド洋に浮かぶ島国、スリランカ。治安が安定した近年は、女性向けのアーユルヴェーダツアーや、スリランカを代表する建築家ジェフリー・バワによるデザイン性の高いリゾートホテルに泊まるツアーが人気です。また、北海道の8割という狭い国土に「シギリヤロック」など8つの世界遺産があるなど、コンパクトに見どころが詰まっているので観光もしやすいと評判です。今回紹介するのは、そのスリランカ中部にある古都キャンディで、毎年夏に行われているスリランカ最大のお祭り「エサラ・ペラヘラ祭」です。国際空港のあるコロンボからは車で約3時間半。標高500メートルのキャンディ湖畔に開けたこの町は、シンハラ人によるキャンディ王国最後の都があったところ。「聖地キャンディ」として世界遺産にも登録されている町です。その中心となるのが、スリランカ随一の聖地として知られている「仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)」なのです。

近年じわじわと人気となっているスリランカの都市キャンディ 近年じわじわと人気となっているスリランカの都市キャンディ

本尊の「仏歯」を乗せたゾウが町を練り歩く

その名前のように、ここにはブッダの「歯」が祀られています。スリランカでは、この「仏歯」が王権の正統性とされ、王都が移動するとこの仏歯も移動していったといいます。この仏歯寺を中心として、シンハラ暦のエサラ月の新月からその月の満月までの約2週間にわたって行われるのが、「ペラヘラ祭」です。「ペラヘラ」とは、「行列」を意味する言葉で、この期間には御本尊となる仏舎利に収められた仏歯がゾウの背中に乗せられて、町を練り歩くのです。ゾウは派手な電飾で飾られ、また、着飾ったダンサーや音楽隊も行進をします。最初は小規模に始まるこの祭りですが、後半に向けてどんどん規模が大きくなり、最終日には電飾に飾られた100頭のゾウ、3000人の踊り子と最大規模に! もうこのころになると、スリランカ中から人が集まってくるので、沿道は身動きできない状態になります。

ブッダの歯が祀られている ブッダの歯が祀られている

朝からの場所取りは厳しいが、「有料席」がある

このエサラ・ペラヘラ祭、参加した人が誰しも「すごい人出」と口にします。パレードが始まってしまうと、道路を横切ることは禁止されてしまうので、途中でホテルにも帰れなくなる場合があるのでご注意ください。また、朝から地元の人が道沿いに場所取りをしています。ツアーに「観覧」が含まれていなければ、ここは高いお金を払っても沿道の「有料席」を確保するのがいいでしょう。パレードが始まるのはルートの最初の方で夜の21時ぐらい。それまで延々待つのは辛いですから、ここは素直にツアーなどに参加するのがいいかもしれません。一番眺めがいいと言われているのは(そして一番高い席が)クイーンズ・ホテルの観覧席です。

祭りは余裕があればぜひ、有料席を 祭りは余裕があればぜひ、有料席を

2時間ほど続く、華やかなパレード

ムチ打ち、ファイヤーダンス、太鼓叩き、竹馬に乗った曲芸師たち、皿回し、ダンサーたちなどに続き、いよいよお目当ての電飾をつけたゾウたちが登場です。もちろんクライマックスは、仏歯を乗せたゾウですね。パレードは2時間ぐらい続き、ルートの最初の方だと終わるのは23時ぐらい(ルートの最後は午前1時ぐらい)になります。けっこう長丁場なので、水分補給などをしつつ(トイレに行かない程度に)臨みましょう!  2017年の開催期間は、7月29日(土)から8月7日(月)まで。夏休みを利用すれば行けなくもない期間ですね。
仏歯寺公式ホームページ http://daladamaligawa.org/

ぜひ祭りの熱気を現地で体感しよう ぜひ祭りの熱気を現地で体感しよう