台湾中部の穴場スポットとは

台湾中部で圧倒的人気を誇る観光地は、神秘的な湖「日月潭」ですが、日本人にはほとんど知られていない有名スポットが他にもあります。中国人や台湾人が続々と訪れるのが、今回ご紹介する「中台禅寺」です。アクセスは、まず台中へ。台中駅から埔里行きのバスで埔里まで50分、埔里からタクシーに乗り換えて約10分ほどです。埔里からタクシーに乗るのは簡単ですが、寺院は山の中で流しのタクシーはまずないので、そのまま見学終了まで待っていてもらうか、もしくはタクシー会社に電話をして呼びましょう。

行けば絶対「これはすごい…」とため息が漏れる、台湾の超巨大寺院(前編) 行けば絶対「これはすごい…」とため息が漏れる、台湾の超巨大寺院(前編)

なんという大きさ!これが本当にお寺?

到着すると、まずなによりも、その異常ともいえるほどの建物の大きさに度肝を抜かれるでしょう。ここは世界の建築好きの耳目も集めているのです。というのも、この建築は、台北のランドマークタワー「台北101」で知られる建築家、李祖原氏の代表作。2002年には台湾建築賞を受賞しています。李氏といえば、70年代から建築界にポストモダンの作風を持ち込み、次々と野心的な作品をつくっていった、現代台湾建築界の巨匠です。彼の作品の最大の特徴は“大きい”ことです。台北101も巨大ですが、“タワー”として見ればまだ理性的に受け止められる建築。けれどもこの寺院の途方もない大きさは、常人の理解を超えています。目の前に立ってみるだけで、呆然としてしまうでしょう。

ほとんど“スペクタクル”なお寺に招かれるように、いざ堂内へ

解説によれば、建築自体が座禅を組んでいる修行者の姿を模しているとのことです。建物のてっぺんに光り輝く金色の球体の部分が、頭部に見立てられるのですね。見上げていると、金色の球体だけが切り離されて、今にも宇宙に向かって轟音を響かせながら飛び立っていってしまいそうです。中華風とも見えますが、それよりも先に受ける印象は“スペクタクル”。ここが宗教施設であることを思い出せば、「人の心の中にある内的な宇宙と頭上にあるほんものの宇宙が、この巨大建築によって一体化している……」と、いえなくもないでしょうか? 宗教と建築に詳しい人もそうでない人も、とてつもない驚きとともに、さまざまなイメージをインスパイアされてしまう、そんな建物です。それでは堂内に入ってみましょう!(後編へ続く)