ホテルステイは楽しいけれど……

ホテル(旅館、民宿、ゲストハウスなど)に泊まることが旅の大きな楽しみという人は多いことでしょう。でもそのお部屋に一歩足を踏み入れたとたん、「ウッ!」と来る匂いだった経験はありませんか? 私も、世界各国で何度も「ウッ!」とたじろいだことがあります。せっかくの旅行なのに、これではホテルのお部屋に戻ることが苦痛になってしまいますよね。

世界各国のホテルの部屋の匂い、気になりませんか? 世界各国のホテルの部屋の匂い、気になりませんか?

悪臭二大巨頭は「タバコ」と「カビ」!

ホテルのお部屋で、代表的な嫌な匂いは「タバコ」と「カビ臭」ですね。禁煙ルームが取れなかったときや、そもそも禁煙ルームの設定がないとき、部屋に染み付いてしまったタバコの匂いは本当に辛いものです。国内のビジネスホテルなどには、スプレータイプの消臭剤が置いてあったりしますが、海外でそれも期待できません。また、おもに水まわりに漂うカビ臭は、部屋にいるだけで健康を損なってしまう気分になります。よくあるのは南国リゾートなどの高温多湿な国。部屋全体が湿気っぽく、水まわりだけでなく、エアコンを効かせていないとベッドもジメッとカビ臭かったりします。

充満するペンキの匂いにクラクラ

これまでの宿泊経験で、私がつらかったのは次の二つの例です。一つ目は、ヨルダンで泊まった新築の小規模ホテル。真新しいのはいいのですが、部屋に使用されているペンキの、目が痛くなるような匂い! シックハウス症候群になってしまいそうでした。この体験から、そのあと行ったインドの新築ホテルで部屋を見せてもらったときには、同じペンキの匂いがしたので泊まるのを止めました。

歴史の詰まった部屋の埃にフラフラ

もう一つは台湾の離島「金門島」で泊まった民宿です。600年以上昔に建った古民家を利用したという建物には、ありきたりのホテルにはない風情を感じられましたが……窓がほとんどない薄暗い部屋に入ると、なんともいえない、息がつまるような埃っぽい空気なのです。この部屋の隅々に600年堆積してきた古い埃の匂いとでもいいましょうか。布団も同じ匂いがするので、この布団で寝ると自分にも匂いが付きます。めったにない素晴らしい宿泊施設だったので「泊まらなければよかった」とは思いませんでしたが、その匂いだけはほとほと参りました。

写真に匂いは写っていないから……!

ホテルの紹介写真をいくら見ていても、“匂い”までは写っていません。やはり旅はその場に行かないと、いいことも悪いことも知り得ないのですよね。部屋を替えてもらえるか、または空気清浄機を貸してもらえるかホテル側に聞いてみる、アロマキャンドルやお酒の力を借りてごまかしてしまうなど、対処はいろいろ。タバコ臭を消すには「濡れタオルを部屋で振り回すといい」と聞いたことがあります。やってみたことはありませんが、タオルで部屋のものを壊さないように注意して、試してみる価値はあるかもしれません。工夫を重ねて、ベテランの旅行者になりましょう!