ぷるんと半透明の生地が気になる台湾の食べ物

ぷるんとした半透明の生地を見て、まず思うのは「いったいなんだろ?」です。弾力がありそうな半透明の生地の中に何が入っているかも気になります。とは言っても、実際に食べる日本人は、きっと少なめです。だって、台湾の夜市や食堂には、美味しいものが他にもいっぱいあり、しかもそれが何で出来ているか一目でわかるので、日本人でも安心して食べられます。だからいったい何でできているかわからない、中に何が入っているかわからないものは、どうしても敬遠されがちです。今回紹介する、この半透明の生地の食べ物は「肉圓(バーワン)」です。

油にぷかぷか浮いた姿はちょっぴりクラゲっぽい 油にぷかぷか浮いた姿はちょっぴりクラゲっぽい

「肉圓」は台湾人のソウルフード!

「肉圓」は、台湾人のソウルフードのような食べ物です。中国語なら「ロウユェン」になりますが、そう呼ばずに「バーワン」と呼びます。これは、台語と呼ばれる台湾語の呼び方です。日本が第二次世界大戦に敗れ、統治していた台湾から去った後、中国大陸から多くの中国人がやってきました。そのため大陸の中国人が台湾にもたらした料理は少なくありません。牛肉麺、火鍋、臭豆腐などがそうです。これらは中国語の発音で料理名を呼びます。肉圓も実は、大陸の中国人が持ってきた食ですが、18世紀に伝えられたので、すっかり台湾化しました。それで愛を込めるかのように台語で「バーワン」と呼びます。

肉圓は、いったい何でできている?

ぷるんぷるんとした生地に肉圓に魅かれるものはありますが、どういうわけか生地に真っ赤な食紅の装飾をすることが多いです。なんだか毒々しくて、これも日本人に受けない理由のひとつです。表面の半透明の生地は、芋の粉や米の粉で出来ています。中に入っているのは、筍と豚肉です。蒸し器で半透明に蒸しあげた後、低温の油の中にいれます。注文すると、油からすくい揚げ、チョキチョキと調理ばさみで肉圓を4つに切ってくれます。そこに豆板醤などが入ったピリ辛のタレをかけたら、できあがりです。

台湾唯一の肉圓の激戦区に行こう!

さて、お味は、弾力のある生地で包まれたちょっと甘い味付けの肉と筍がピリ辛のタレによく合います。タピオカのような食感の生地に味はありませんが、新鮮です。これはなかなか日本では味わえない感覚ですよ。この肉圓を食べるなら、台北市に近い新竹市の城隍廟の屋台街がおすすめです。「廟口林家肉圓」、「福記小吃」、「蔡記肉圓」、「雅珍號」など、肉圓の名店がそろっています。ここは台湾唯一の肉圓激戦区です。一見、不思議な食べ物にしか見えない肉圓ですが、一度、お試しあれ! ぷるんと弾力ある食感にはまりますよ!