高雄は駅の建築で有名?

台湾南部の大都市・高雄は、美しい駅があることで知られています。最も有名なのはMRT紅線(レッドライン)と橘線(オレンジライン)の「美麗島駅」ですが、紅線の「中央公園駅」も負けてはいません。高雄に来たら、中央公園駅で降りてみましょう。素敵な駅の建築を眺め、公園を歩いてみれば、メジャー観光地にはない、のんびりした街歩きを楽しめますよ!

中央公園は暑い高雄でも涼を取れます 中央公園は暑い高雄でも涼を取れます

あの「ポンピドゥー・センター」を作った建築家の作品です!

中央公園駅には、出口が3箇所あります。「出口2」と「出口3」は駅の東側にあり、高雄の若者がショッピングを楽しむエリア「新堀江商圏」は出口2が近いです。「出口1」は駅の西側に面していて、中央公園へ行くならこちらを使います。この「出口1」こそ、駅そのものが行く価値アリの名所なんです。イギリスの建築家リチャード・ロジャースの設計なんですよ。パリのポンピドゥー・センター(レンゾ・ピアノとの共作)をはじめ、モダニズム建築の大家として知られている建築家です。

全景ではなくてスミマセン。出口1にだけエレベーターが設置されています(左側部分) 全景ではなくてスミマセン。出口1にだけエレベーターが設置されています(左側部分)

「世界で最も美しい地下鉄駅」にランクイン

地下から地上へと上るエスカレーターの中央部分には水が流れており、涼しげです。両側には植栽がふんだんに施されています。まだ「出口」なのに、水とグリーンに取り囲まれて、もうすでに公園にいるかのような気分に。白い屋根は両端が反り返り、風にはためく帆のようです。細くて黄色い支柱が屋根を支えていますが、デザインのおかげで、屋根には重量がないみたいに軽やかなのです。この、ワクワクするような軽やかさは、名建築としか言いようがありません。この駅は、アメリカのウェブサイト「PolicyMic」で「ニューヨーカーが夢見る世界で最も美しい地下鉄駅」の第5位に輝いているんですよ。

地元感あふれるキャラですが、結局名前がわからずじまい…… 地元感あふれるキャラですが、結局名前がわからずじまい……

南国ムードの公園は歩くだけで幸せな気分に

出口1から出たら、公園を散歩しましょう。緑豊かで、きれいに整備された公園です。アート作品がところどころにあったり、大きな池があったりして、犬を連れた家族連れやカップルがのんびりと歩いていました。夜になると、「城市光廊」という光のアートが始まります。色とりどりの光が歩道を彩る様子は、夜しか見られないアートですよね。私は見逃してしまったので、次回はライトアップされた「出口1」の幻想的な姿とともに楽しんでみたいと思います。

中央公園は親水公園でもあります 中央公園は親水公園でもあります

高雄のよさをしみじみ感じられるエリアを歩きましょう!

中央公園周辺は、高雄の原宿といわれる新堀江商圏、老舗のジュースバー「高雄牛乳大王」、カフェや鍋料理の店など、ショッピングやグルメのスポットがぎっしりです。公園散策と、時間とともに表情を変える素晴らしい建築「出口1」を中心に据え、このエリアで半日を過ごすのもいいかもしれません。ガイドブックに大きく取り上げられるような場所ではありませんが、地元の人になった気分で、穏やかな旅になりそうですよね!

急がない旅も素敵です 急がない旅も素敵です