歌って踊る、絵を描く、お酒を飲むことが好きなルカイ族!

「台湾南部の山奥の秘境『霧台』で、原住民『ルカイ族』の家族に会いに行く/本編」その1からの続きです。さて、私を含め、人々がルカイ族の住む霧台に惹きつけられる理由はなんでしょう? それは朴訥にしてユニークな、彼らの生み出す“芸術”のためではないでしょうか。ルカイ族は、生活の中に伝統的な装飾を取り入れてきました。色鮮やかに塗り上げたレリーフには、手をつないで踊る人々や酒を酌み交わす人々が躍動的に描かれています。カラフルで、巧拙を問わない大胆な芸術性に、ひとめで誰もが虜になるはずです!

歌って踊る! そしてお酒を飲む! 歌って踊る! そしてお酒を飲む!

白百合や蛇はルカイ族のシンボル

それらは子供が作ったように、おおらかで迷いのない造形です。自由奔放なようでいて、きちんと伝統的な装飾文様が繰り返し現れており、村のあちこちにあるそうした芸術をじっくり見ていると、彼らが尊ぶものや好きなものが自然と分かるような気持ちになってきます。たとえば、彼らが蛇(ヒャッポダ)を崇めていることはすぐに推測できます。本当に至るところで、蛇のモチーフが見られるからです。小さな体で強い毒を持つ「蛇」に対する畏敬の念を感じられます。

表札代わりに名字を石で作ってあります。ここにも蛇のモチーフが。 表札代わりに名字を石で作ってあります。ここにも蛇のモチーフが。

スレート造りの家屋も至るところに!

また、「スレート(薄く平らな、板状の石)」を使った伝統的なつくりの家屋にも、強い印象が残ることでしょう。スレート家屋は頑丈で半永久的に使えるそうで、彼らのような山岳民族が伝統的に暮らしてきた住居のスタイルなのです。初めて見たときには感激しました。薄い石板はそれだけでも風情があるのに、隙間なくぎっしりと積み上げて壁を作り、さらに屋根も作り上げているのです。当然、ひとつとして同じ家はありません。これは霧台のどこでも見られますが、とくに小学校を少し上がったとことにある「岩板巷」という路地に集中していますよ。

スレートがところどころに見られる家屋 スレートがところどころに見られる家屋

ラッキーなことに、小学校も見学できました

霧台国民小学校には、平日は授業をしているので入れません。私は日曜日に訪れたため、校庭に入ってゆっくり見学することができました。おとぎ話の中の学校のように愛らしい小学校です。校舎の壁に、大きく白百合の絵が描かれています。ルカイ族は白百合を聖なる花としているのです。白百合だけでなく、やはりルカイ族らしい芸術で校舎が飾られています。こんなかわいい校舎に、かわいい小学生が通うところを想像するだけでも、ほほえましくなってきました。(その3に続く)

小さな国民小学校。なかなか立派なトラックがあります 小さな国民小学校。なかなか立派なトラックがあります