地名が示すとおり、霧に覆われる日の多い霧台

「台湾南部の山奥の秘境『霧台』で、原住民『ルカイ族」』の家族に会いに行く/本編」その3からの続きです。ルカイ族のチャーミングなおばさんが丁寧に淹れてくれたコーヒーは、中浅焼きで誰もが「おいしい」と感じられる味わい。標高が高く、霧に覆われることの多い霧台は、コーヒー豆の栽培に適した土地です。酸味も苦味も主張しすぎないバランスのよいコーヒーは、この土地の気候を思い出させる、やさしい味でしたよ! 出店で買ったコーヒーは一杯80元(約300円)。ドリップバッグに個装された粉(5杯分)は250元(約925円)でした。霧台まで行ったといういい思い出になりますよね。

ゆっくり、のんびり、きちんとコーヒーを淹れてくれました ゆっくり、のんびり、きちんとコーヒーを淹れてくれました

お土産用コーヒーのおしゃれな箱にしみじみ……

私は、何よりもお土産の“箱”のデザインに感慨深くなりました。というのも、娘も霧台でドリップバッグのコーヒーを買ってきてくれたのですが、そのときの箱の外装とはまったくレベルが違っていたからです。娘が買ってきたコーヒーの箱は、色あせた紙を貼り付けただけの、いかにも安上がりなつくりをしていました。きっと別の会社(?)のものだったのでしょう。しかし、娘のお土産の会社も、すぐに垢抜けたデザインを取り入れることでしょう。いずれにせよこの村は今、音を立てて観光地化への道を進んでいるのだと実感したのです。

左が私の買ったもの、右が娘の買ったもの。紙の質も印刷の状態もまるで違います 左が私の買ったもの、右が娘の買ったもの。紙の質も印刷の状態もまるで違います

観光とグルメで、来訪の目的を忘れたわけじゃありません!

さて、私の霧台行きの最終目的、「子供たちが会ったというルカイ族のご家族に、私も会いたい!」、これを実現させねばなりません! コーヒー売りのおばさんに写真を見せると、「あー、この家族は坂の下へ降りて行ったところのおうちじゃないかしら。」と(いうようなことを)言います。ルカイ語は当然、中国語もさっぱりわからない私にも本当に探し当てることができるのか、甚だ心もとないのですが、言われた通りに、バス停のある国道から少し脇道を下って行ってみました。メインストリートをちょっとでも逸れると、あれほど賑やかだった観光客がぱったりと途絶えます。

娘のお土産の写真も、趣深いものでしたが……。これがルカイ族の正装でしょう 娘のお土産の写真も、趣深いものでしたが……。これがルカイ族の正装でしょう

この規模の村だからこそ探せたのです

抑えきれない心細さに、人影を求めてきょろきょろと探すと、やっと農作業をしている男性に会いました。スマホに入れておいた写真を彼に見せてみると、「ああ、この家族の家ならここをまっすぐだよ」と(いうようなことを)言ってくれたのです。数分歩くと、写真の中で見覚えのある庭先が見えてきました! (その5に続く)

道中で、収穫したコーヒー豆を干している家を見かけました 道中で、収穫したコーヒー豆を干している家を見かけました