王道は台湾の「小龍包」

噛みしめると口の中に熱々のスープがあふれ出る・・・う〜ん、想像しただけで唾がじんわりと出てきますね。熱々のスープが入った食べ物といったらまずイメージするのが「小龍包」ではないでしょうか。スペインの中国料理屋で小龍包をオーダーすると、たぶん冷凍ものなので、出てくるときには薄皮が破れていて中にスープなんてありゃしません。ああ、本場の美味しい小龍包が食べたい・・・。小龍包といえば、やはり台湾のものが絶品です。中国では、本場上海の豫園の有名店で食べましたが、皮が厚めでもっちりとして、美味しいけれど感動的な味ではありませんでした。台湾の薄〜い皮に包まれた、繊細な、宝石のような小龍包はひとつの芸術作品ではないかと思えるほど。超有名店「鼎泰豊」のみならず、絶品小龍包のお店が躍進し続ける台北は、小龍包好きにとって聖地のようなものですね。

グルメ対決・熱々スープを包み込んだ食べ物編 ボリビアvs中国・台湾 グルメ対決・熱々スープを包み込んだ食べ物編 ボリビアvs中国・台湾

上海の「生煎(焼き小龍包)」

小龍包は期待し過ぎて夢破れましたが、上海で美味しかったのが「生煎(焼き小龍包)」でした。焼き小龍包は、発酵させた小麦粉の皮で挽肉の具を包んで、平鍋にぎっしり並べて蒸し焼きにします。見た目は小ぶりの肉まんのよう。ひと口かじるともっちりカリッとした皮の歯ごたえの後に熱々の肉汁があふれ出てきて、今までに味わったことのない美味しさでした。蒸し小龍包との違いは、焼かれた皮のちょっと焦げた香ばしさ。焼き餃子が大好きな日本人はことさら気に入るのではないでしょうか。大きくがぶりとやると熱々の肉汁スープが飛び出して火傷しかねないので、上のほうをちょっとかじってまずスープを飲むのがコツです。蒸し小龍包に比べて手軽に食べられ、専門店だけではなく屋台でも人気の生煎は、上海のB級グルメといってもいいでしょう。

ボリビアの「サルテーニャ」

突然異色のチャレンジャー登場です(笑)。南米ボリビアから参戦するのは、ボリビアの朝ご飯の定番「サルテーニャ」。お肉とスープがたっぷり入ったエンパナーダ(具の入ったパン)です。牛肉か鶏肉とゆで卵、オリーブ、ジャガイモなどの具を1cm角に切り、スパイスと調味料と煮て、ゼラチンを加えたものを固めて皮に包んでオーブンで焼きます。専門店「サルテリア」もありますが、ラパスでは公園や路上の屋台で出来たてが売られていて、朝の食べ物なので、昼前には売り切れてしまいます。地元の人はまずサクサクのクッキーのような皮の頭の部分をかじり、次に中の熱々スープを飲みます。それからスプーンで具を食べ、皮を食べていきます。慣れるとスープをこぼさずに上手に食べられるようになりますよ。ほんのり甘くてスープたっぷりのサルテーニャはボリビアの国民食。やみつきになる美味しさです。

判定はいかに

知名度の低いサルテーニャの今後に期待して、サルテーニャの勝ち!!