台湾の国民的デザート「愛玉」とは?

あめ色をした寒天にレモンとはちみつ風味のシロップをかけたデザートが大好き! つるんと、のどごしがいい寒天には、特に味はありませんが、甘酢っぱいシロップとの組みあわせにまいりました。この寒天にむっちりした食感のブラックタピオカを組み合わせても激うまです。この寒天のような台湾の伝統的なデザートは「愛玉(アイユイ)」と言います。台湾人が熱愛していると言ってもいいぐらい台湾各地で食べられる国民的デザートです。

愛玉はすっきり後味がよく、喘息にも効果あり 愛玉はすっきり後味がよく、喘息にも効果あり

愛玉のお店でよく見かける、不思議なもの

この愛玉が、いったい何でできているか、知っている日本人は意外と少なくないかもしれません。愛玉の屋台やお店の前には、輪切りのレモンをのせた、あめ色の寒天が入った大きな容器を置いています。これがとってもおいしそうなのですが、その横に不思議なものを置いているのに気づきませんか? 大量のゴマのようなものをろうそくの炎の形に固めたものです。これをいくつも並べているお店もあります。これに気づくと、屋台のおばちゃんは「これが愛玉だよ。家で作れるよ」と教えてくれます。え〜っ! これが愛玉の原料?

愛玉はどこで、どんな風に作られている?

愛玉は、標高1000〜1800メートルの高地でしか育たないクワ科の高山植物です。あまりにも愛玉が好きなので、台湾中部の阿里山に近い、産地の信義郷まで見に行ってしまいました。阿里山は、烏龍茶の産地としても有名です。愛玉の木は手がかからないので、その茶畑のまわりに植えられて、ほったらかしにされています。愛玉の実は、レモンのような形ですが、紫色をしています。この実が熟れてはじけると、皮をひっくり返して、内側を外にむけて乾燥させます。中には種がつまっているので、種がむき出し状態になります。これで、台湾人が大好きな愛玉の原料の完成です。

日本で再現できる? 愛玉の作り方

この乾燥した実をどうすれば寒天のような愛玉になるのかと言うと、その作業がとってもおもしろいんですよ。まずは、種を皮からはずし、ガーゼの袋に入れます。ガーゼの口をひもでしばったら、水をいれたボールの中で、ガーゼを揉みます。揉み始めると、すぐ、水はあめ色になり、とろみが出てきます。しっかりとろみがつくと、あとは冷蔵庫に入れるだけです。この間に沸騰したお湯に三温糖や蜂蜜を溶かします。ここにレモンをしぼればシロップのできあがり。冷蔵庫で冷やした愛玉にレモンシロップをかけたら、台湾で食べたのと同じ愛玉の完成です。この愛玉の素は、台北の乾物屋さんが集まる迪化街でも売っています。日本に帰ってからも愛玉を楽しんでみませんか!