台北の再開発エリアにできた「誠品生活」

台北101近くのフラッグシップショップ「誠品書店・信義店」を後にし、次に2013年にオープンした店舗へも行ってみました。こちらは、既存の誠品書店よりもさらに“ライフスタイル”に特化したコンセプトを持たせ、店舗名から「書店」の文字を消した「誠品生活」というショップなのです。同じ台北の信義区でも、再開発地域の「松山文創園区」に建てられていることがポイント。ここは煙草工場跡にできた広大な空き地を再開発した、いま台北で一番ホットなエリアなのですから。

信義区の再開発エリアは一大カルチャースポット 信義区の再開発エリアは一大カルチャースポット

日本人建築家設計の建物も必見です

建築を見るのが好きな私は、「誠品生活・松菸店」の外観にも期待していました。日本人建築家の伊東豊雄さんの設計による建築だからです。さりげない曲線づかいが美しく、大きな建物の圧迫感を感じさせない、さわやかな印象の建築です。華美さに走らないシンプルな建築は、「誠品」ブランドを愛する現代の台湾人の好みにちょうど合っていると思います。日本と台湾との関わりも感じて、うれしくなりました。この建物の地上3階から地下2階までの計5階分に、「誠品生活」が入っています。

一日中入り浸っていたくなるショップ

「生活」と銘打っているだけあって、ファッション、リビング、雑貨などがぐっと充実しています。けれども、もちろん書籍コーナーはふつうのデパートに比べれば桁違いの規模。しかも書籍コーナーには茶藝館が併設されていて、読書のお供に台湾茶を楽しむことができます。さらには映画館まであり、アート性の高い作品を選んで上映しているようです。もちろん有名店の入ったフードコードもあり、こんなにこの館内で楽しめるのでは、一日中入り浸ってしまいそうですよね。

なんと、誠品書店ブランドのホテルまで!

一日中入り浸ったら、ついでにここに泊まってしまいたい…。そんな願いも叶います。なんと「誠品生活・松菸店」と直結したホテル「誠品行旅(eslite hotel)」が、2015年3月にオープンしたのです。私が行ったときはまだオープン間際でしたが、写真を見ると、ラウンジもお部屋も、テイストは完全に誠品書店そのもの! これなら、海外からの利用はもちろん、台湾国内でも熱心なファンがわざわざ泊まりに来ること間違いなしだと思いました。破竹の快進撃を続ける「誠品書店」。夜市や寺院とはまったくちがう台湾の“今”の顔が見える、おすすめの書店です。