新しい「台湾らしさ」の形

「台湾旅行に行ったら、何をする?」。正解は、「本屋さんに行くこと」! というのはあくまで私が用意した“正解”ですが…。台湾を代表する大型書店「誠品書店」は、ある意味で今もっとも台湾らしさを知ることができるスポットかもしれません。1989年創業の誠品書店は、現在では台湾国内に40店舗を有するチェーン店です。書籍類だけでなく、雑貨、ファッション、音楽、飲食店など多角的な分野からライフスタイルを提案していく、一大カルチャー発信地となっています。東京の代官山蔦屋書店がこの書店のスタイルをお手本にしたということでも有名です。

台北101からも近くて観光に便利な立地です 台北101からも近くて観光に便利な立地です

まずは信義区のフラッグシップショップへGO!

私は、まず地上6階・地下2階を有するフラッグシップショップ、台北の「誠品書店・信義店」へ行ってみました。ちょっと立ち寄るだけのつもりだったのに、噂以上のカッコよさとおもしろさに時間も忘れてしまうほど! ここは台湾の中でもとりわけ観光客が押し寄せる店舗なので(年間1000万人とも)、とくにその点を意識しているように見えました。台湾土産のコーナーが充実しているのです。といっても安っぽいものではなくておしゃれな品揃え。調味料や乾物なども、町中の土産物屋より高級でパッケージもかわいいのです。

観光客向けのラインナップもばっちり

私が注目したのは、「モンガ石鹸」という台湾の無添加石鹸と、誠品書店オリジナルデザインのTシャツでした。石鹸は伝統製法で作られていて、高いものだと一個1000円近くしてしまう高級品。Tシャツは東南アジアのお土産でよくあるような奇抜なプリントものではなく、洗練されていながらひねりの効いたデザインばかりなのです。他にも台湾の作家が作った陶芸品もたくさんあり、思わずどれもこれも欲しくなってしまいました。さすがに高級焼き物には高くて手が出なかったので、雑貨コーナーでパロディー風のステッカーなどを購入しました。買う気がなくても日本では見かけないようなユニークなデザインに惹かれ、いつの間にか財布の口が開いてしまうのです。

やっぱりメインは「書籍」コーナーです

こう書くとまるでお土産にばかり注目しているみたいですが、2階・3階の書籍コーナーは圧倒的な広さと在庫を誇ります。なにしろ常時100万冊が揃っているとのことですから! 台湾のカルチャーを牽引する気概を感じさせますね。台湾で大人気の村上春樹さんの本をはじめとして、日本を紹介する本や日本のファッション雑誌や漫画、日本語学習教材などもずらりと並んでいます。海外でこんなに日本の本を見たのは初めてだったので、嬉しくなってしまいました。フードコートやCD・DVDショップ、文具店も入っており、まるでデパートのようですが、この書籍コーナーへ来ると、やはりここがこのお店の原点なのだとうなずけます。(後編に続く)