平渓線の最大の駅、「十分」ってどんなところ?

この数年、大流行りと言われる平渓線だけあって、猴トン駅に入ってきた列車は、朝のラッシュ時のような混み具合。ちょうど台湾の大学が夏休みに入った時期と重なり、平日なのに週末みたいです。猴トンの次の目的地は、「十分(シーフェン)」です。十分は、平渓線の最大の駅でもあり、線路が町のど真ん中を走っていることでも知られています。また、日本風に言うなら昭和な町並が残っている十分は、映画やドラマのロケ地としても有名です。そのせいか台湾人カップルが訪れる人気のデートスポットにもなっているそうですよ。

台北駅から片道1時間半もあれば、行けるというお手軽さも魅力 台北駅から片道1時間半もあれば、行けるというお手軽さも魅力

レトロな町並だけじゃない十分の魅力

十分を訪れる観光客のお目当ては、線路沿いにみられるレトロな街並みだけでなく、もう一つあります。「天燈(ティエンタン)」と呼ばれるランタン飛ばしです。願いごとを書いたランタンを空に飛ばすのは、中国の旧正月にみられる風物詩です。十分では、1年中、いつでも飛ばすことができるんですよ。しかも単に飛ばすのではなく、線路の上に立って、飛ばせるのは、十分だけです。これだけで来る価値あると思いません? ランタンは、1色、2色、4色と種類があり、それぞれ値段が違います。色にも意味があり、赤は健康、黄は金運、青は仕事を表しているそうです。

こじんまりした駅舎沿いに商店が並び、そこを抜けると十分の町です こじんまりした駅舎沿いに商店が並び、そこを抜けると十分の町です

天燈(ランタン)飛ばしをやってみよう!

この十分のランタン飛ばし、韓国人観光客にとっても人気があります。韓国人は、イベント好きで、カップルならロマンチックなことが大好きです。ランタン飛ばしは、韓国人のつぼにあっているんでしょうね。私が訪れた日、アジア系の外国人旅行者のほとんどが韓国人でした。ランタン屋さんや屋台で、ハングル表記が目につくわけです。ランタンを飛ばすには、まず、自分のお願いにそった色のランタンを買い、お願いごとを書きます。書けたら、ランタンの端を持ちます。お店の人が火をつけてくれ、ランタンが膨らんできたら、そろそろ手を離すタイミングです。その時、お店の人がちゃんと記念撮影をしてくれます。手を離し、ゆらゆらと空に舞い上がるランタンを見上げる様子もばっちり撮ってくれます。

夕暮れの空に登っていくランタンも素敵なので、夕方にやって来るのもおすすめ 夕暮れの空に登っていくランタンも素敵なので、夕方にやって来るのもおすすめ

十分は、東南アジア的魅力でいっぱいの駅

ランタン飛ばしをしたら、そのまま十分でごはんを食べて次の列車に乗るもよし、台湾のナイアガラの滝と呼ばれる「十分瀑布」に行くもよし。私の平渓線の一番の目的は、猴トンの猫村でした。日本の猫村で知られる青島は、瀬戸内海の島にあり、交通が不便です。それで行きやすい猴トンを目指しました。そうしたら、猴トンだけでなく、十分駅で予想外の展開が待ってました。十分駅は、猫や犬が自由に出入りしています。ホームの中を犬が歩き回り、猫もベンチで一休み中。東南アジア的のどかな風景が十分駅には、ごく普通に存在していました。緑豊かな山の中にある小さな駅で、ほのぼのとした時間を過ごし、私は大満足でした。

十分駅を家にしているような犬や猫たちに癒されますよ! 十分駅を家にしているような犬や猫たちに癒されますよ!