- 根本聡子
- 海外旅行と美容をメインに執筆中のライター。2000年に初めて訪れたタイの賑やかさと料理のおいしさ、スパの気持ちよさに魅了され、その後3ヶ月に1度ペースでタイに行くほど。ガイドブックや女のコのひとり旅を応援する記事を多く執筆。共著に「ハッピーハッピーバンコク」「新・女ひとり旅読本」(すべて双葉社)など多数。
出発エリアをに変更しました。
日本語の看板もあるのでわかりやすい♪ マッサージを受けにいくというより「治療されにいく」くらいの心構えでいくのをオススメします
仕事柄なのか、遊びすぎなのか、ひどい肩こりと腰痛に悩まされている私。バンコクに来たときなんぞ日頃に増して歩き回るので脚はパンパン、大量の戦利品の重さで肩はゴキゴキ…。そんなときはセレブな雰囲気漂う高級スパよりも「ガッツリ、キッチリ」揉んでくれるマッサージ店に行きたくなります。そんなときこそタイ古式マッサージへ!! と思うのですが、実は私コレが苦手です。というのは、初めて行った安宿街にあるマッサージ店で受けたタイ式マッサージにより、翌日揉み返しの嵐。ちょっと横を向くだけでも鈍痛が走るという最悪な状況になってしまったからです。
そんなエピソードを聞いた知人が私に教えてくれたのが「カノックウェート」。BTSのEkkamai(エカマイ)駅を降りてすぐのところにあるマッサージ店でした。でも到着するや私を襲う不安。だって、お世辞にも立派とはいえない店構え。中をのぞいてみるとマッサージ店というより『治療院』といったほうがしっくりくる質素さ。そしてお値段タイ古式マッサージ2時間で350バーツ(約1050円)と激安!! 私が安宿街で受けたのは1時間で450バーツ(約1350円)。これでも激安プライスだけに、それ以上安いとなると…手抜きなんじゃないか、タオルが使いまわしなんじゃないか…といやな予感が頭をよぎってしまうのです。
質素で必要最低限しかない店内ですが、マッサージの技術はピカイチ!! そこそこ!! ってトコロをピンポイントに刺激してくれます
でも実際店内へ入ってみると質素ながらも整頓された気持ちのよい空間に、キレイなタオル。そして出てきたマッサージ師さんがマッサージルームへと案内しようと、私を探すように手を差し出してくれました。その手の暖かさと優しさに私は抱えていた不安がスーッと解消されていく気が。実はここのマッサージ師さんはすべて盲人。ここはタイ政府が聴覚障害者の社会自立を目的に開院したマッサージ店だったのです。それだけに技術はパーフェクト。しっかりとツボを捉えて、気持ちのいい圧力でジワジワと刺激してくれる。「あとちょっと強くして欲しい」「それはちょっと痛いかも!」という口に出せない程度のプチ文句さえ、一切感じることのない絶妙な揉み加減なのです。
あまりの気持ちよさについうとうとしていると、土踏まずにギューッとイタ気持ちいい刺激が。ここには足マッサージ(1時間250バーツ:約750円)もあるのですが、全身マッサージでもしっかりと足まで揉み解してくれるので全身コースをチョイスするのがオススメです。歩き疲れてコチコチになった足の裏がじわーっと温かくなっていく気持ちよさは病みつき!! 2時間があっという間に過ぎて、マッサージ師さんに起こされたときには体が浮くような軽さを感じたのでした。そして驚いたことに履いていた靴がゆるい!! しっかりむくみまで解消されていたのです。
翌朝も疲れが残らず取れていたせいか目覚めもバッチリ☆ 恐れていた揉み返しも一切ありません。安くて上手くて気持ちがいい、こんな最高なマッサージ店があるなら、もっと早く通いたかった!! と後悔したのはいうまでもありません。ちなみに店名の「カノックウェート」とは日本語で美しく価値のあるといった意味。まさにその通りな正統派マッサージ店。疲れた日の駆け込み寺です!
住所:1/1 Soi63 Sukhumvit Rd.
アクセス:BTSエカマイ駅下車、エカマイ通りを入ったすぐ左側。
URL:http://nungkw.hp.infoseek.co.jp/annai/index.html
営業時間:10:00〜22:00
料金:タイ古式マッサージ、足マッサージともに1時間750バーツ(約750円)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/10/16)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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