タイ旅行記念に「わたしだけの服」

何度目かのバンコク旅行で1週間以上滞在する友だちには、わたしは服のオーダーメイドを勧めています。初めての旅なら見どころをめぐるだけで手いっぱいでしょうし、2〜3日の滞在ではちょっと日程に余裕がありません。自由旅行で1週間程度なら、自分のおみやげとしても服をつくるのは悪くないと思うからです。日本女性の平均よりも背が低いわたしは、既製の服だと丈が余ってしまいます。そこで、タイに行くたびに何かしら服の仕立てを頼んでいます。過去20年でタイの物価はずいぶん上がりましたが、それでも人件費はまだ日本よりもずっと安いので、好みに合うお店が見つかれば、質のよい服をお得な値段で注文することができます。

ちょっとおしゃれなオーダーメイド バンコクで服をあつらえる(その1) ちょっとおしゃれなオーダーメイド バンコクで服をあつらえる(その1)

オーダーメイド天国タイランド

シルクで世界的に有名なタイは、質のよい木綿でも知られています。仕立代も割安なので、数千円からカスタム・オーダーができます。タイでは、フォーマルな晴れ着など、それなりの格の服はあつらえる習慣があります。もともと手先が器用なタイの人たちですから、自分好みのものを作る、作れなければ頼む、というのはそれほど珍しいことではないようです。「季節の変化が限られていること、仕立代が比較的安いこと、お洒落な国民性などから、都会に住むタイ人のワードロープの数は日本人の何倍もある」とタイ研究者の山田均氏も書いています(『タイを歩く―「トロピカル・スマイル」』YOU出版局)。

同じ大学の中にも、いろいろな制服

タイでは、大学まで制服があります。この「制服」というのが、白のブラウスに黒(または紺)のズボン・スカートというような規定で、既製品もあるのですが、女子学生などは布を仕立屋に持ち込んで各人の好みでオーダーします。そのため、同じ大学の中に膝上丈のミニスカートとフレアースカート、プリーツスカートの学生がいるということになります。なかには体にぴったりしたブラウスや超ミニスカート(これも「制服」)の学生もいるため、学ぶ場であまり露出度の高い服装は好ましくない、と大学側がキャンペーンを行うほど。サイズに合わせて自分好みの服をオーダーする文化があるのです。

カスタム・オーダーの流れ

服を仕立てるのに必要な時間は、およそ1〜2週間ほど。お店の規模にもよりますが、クリスマスやタイ正月などには晴れ着の注文が集中するので、時期でも違います。旅行者相手の店の中には、24時間のスピード仕立てを売り物にしているところもありますが、仮縫いがないお店は補正ができないので、おすすめしません。お店を探す 担当者にデザインを相談する 布を決める(持ち込みの場合は、ボタンやファスナー、裏地などを決める) 採寸 仮縫い 補正 仕上がり という流れで進みます。(その2に続く)