一番の要は、明確な注文

もちろん、採寸や仕立ての腕は職人によって違いますが、どんな服を仕立ててほしいのか、お店の人とイメージが共有できるかどうかがカスタム・オーダーの成否の分かれ目のような気がします。パターン図まで用意できなくても、服の見本をもっていくことはできます。気に入ったデザインがあって、その服と同じように作ってほしい、という場合は実物を持参して見せながら説明するのが一番です。雑誌の切り抜きや写真も役に立ちますが、補足説明は必要です。どんな場所に着て行くのか、どんなイメージで作ってほしいのか、などをお店の人に伝えましょう。当然ですが、常夏のタイでは冬物を着ません。秋・冬物を頼むときには、重ね着をして寸法が変わることなど、多少注意が必要と思います。

ちょっとおしゃれなオーダーメイド バンコクで服をあつらえる(その3) ちょっとおしゃれなオーダーメイド バンコクで服をあつらえる(その3)

服のイメージに合わせた布選び

布の持ち込みを歓迎しないお店もありますが、店頭にある布地の中から選ぶよりも、いろいろ自分で探した方がよりイメージに近いものが見つかります。からだのサイズやデザイン(袖や丈の長さ)にもよりますが、一応の目安として、ブラウスまたはスカートだけなら2m、ワンピースやスーツなら4m前後の寸法が必要です。柄合わせが必要なものは、その分余分な寸法が要るので、長目に用意した方がよいでしょう。タイでは特産のシルクを割安に買うことができます。織り方で布地の厚さが変わりますから、薄手で軽やかなものにしたいのか、かっちりしたイメージにしたいのかで選ぶ布も違うはずです。裏地が必要なものは、服地と色を合わせて用意しておきましょう。 

仮縫いのプロセスが必要な理由

裁断した布を軽く縫い合わせた状態で試着することを、「仮縫い」(英語なら fitting)といいます。お店にもよりますが、注文から3〜5日ぐらいで設定されると思います。指定の時間に合わせてお店に行きましょう。採寸ミスなのか、布の節約のためなのか、サイズが小さめに仕上がってくることがあります。羽織ったときには問題がなくても、実際に着て動いたら腕周りがきつい、すそさばきがよくないということは十分に起こりえます。試着をしたら、できれば店内で少し動いてみましょう。高いところにあるものに手を伸ばす、しゃがむ姿勢をとっても問題ありませんか? 鏡を見るときは、つい前を重視しがちですが、うしろがつれていないかどうかにも注意。連れの方がいる場合は、横や後ろからシルエットをチェックしてもらうと安心です。(その4に続く)