買い物しない人も遊びに行くショッピング・モール

「ショッピング・モールなんて、どこも似たようなもの」と思っている人にぜひお勧めしたいのが、タイ、バンコクのスクムウィット通りにある「ターミナル21」です。なにしろ、別に買い物がなくても遊びに行く人がいるというくらいですから、一種のテーマパーク的存在なのかもしれません。スカイトレイン(BTS)や地下鉄(MRT)の駅に接続した便利な場所ですので、バンコクでちょっと時間ができたら、地元っ子にまじってのぞいてみるのも楽しそうです。

買い物をしなくても楽しい? テーマパークみたいな「ターミナル21」でショッピング(前篇) 買い物をしなくても楽しい? テーマパークみたいな「ターミナル21」でショッピング(前篇)

人気の秘密はモールのコンセプト

ターミナル21のコンセプトは、空港ターミナルです。フロアごとに外国をイメージしていて、まるで海外旅行に行ったような気分が楽しめるのが人気の秘密です。オープンしたのは2011年ですから新しいわけではないし、何でもそろう大型のモールはほかにいくつもあるのですが、相変わらず話題になるのは、このコンセプトがおもしろいからでしょう。テナントはおよそ600店が入っているそうです。館内各所に撮影スポットがあり、週末は楽しそうに写真を撮り合うカップルや若者グループが見られます。

さて、どの国から行きましょうか

ターミナル21は9階建てで、各フロアは、LG階はカリブ海、G階がローマ、M階はパリ、1階が東京、2階はロンドン、3階はイスタンブール、4階はサンフランシスコ市街、5階はサンフランシスコの桟橋、そして6階がハリウッドのイメージです。エレベーターもありますが、階の移動はぜひエスカレーターで。吹き抜けになった館内を、ちょうど空港の出入国ゲートをくぐるようにして長いエスカレーターで上下できます。ちょっとわくわくしますね。

タイ人のイメージする日本?「1階 東京」

タイでも富裕層を中心に海外旅行に出かける人が増えていますが、陸路で行ける隣国を除くと、まだまだ高値の花です。もしかすると、このなかで一番タイの人にとって身近な外国は、食べものやアニメで接点がある日本かもしれません。1階は女性向けの衣料品を売るお店が多いのですが、不思議なニホンゴに出くわす場所でもあります。日本の人には、思い思いに掲げられている日本語のディスプレイを見るのも楽しいでしょう。「大事なお客様だ」「商い口を増やす」という看板があったり、「嬉嬉として」という提灯や、「貴重な経験」と書かれた暖簾も目を引きます。これがタイ人のイメージする「日本らしさ」なのかもしれませんが、桜の木の下にいる巨大な招き猫が人気で、休日はひっきりなしに誰かがポーズをとって記念撮影をしています。「写真を撮ってもらえませんか」と頼まれることもあるかも?(後篇につづく)