昆虫を食べるのは文化

テレビの海外紀行バラエティ番組で、こんな場面を観たことはありませんか。タイに行った芸人やタレントが、罰ゲームか何かで昆虫を食べさせられている姿を。あれを見て「美味しそう」と思う人よりも、「うげーっ」となる人がほとんどだから、番組が面白おかしくなっているのでしょう。しかし日本だってイナゴを食べたり、ハチの幼虫を食べたりする文化があるのです。それに見た目の“グロさ”なら、もっとすごいものを日本人は食べていると思いますよ。

タイではお馴染み?の珍味、“昆虫”を食べてみよう タイではお馴染み?の珍味、“昆虫”を食べてみよう

昆虫食の習慣はタイ全土ではない

さて、タイ人のみんながみんな、昆虫を食べるのかというと、そうではありません。「昆虫食」が文化や習慣としてあるのは、おもにカンボジアやラオスの国境に近いタイの東北地方です。農村部でバッタやコオロギ、タガメなどの水生昆虫を食べていた習慣が、農村部から都市部へ人々が出稼ぎするようになり、バンコクなどでも夜店で見られるようになったのでしょう。彼らには「故郷の懐かしい味」という感じでしょうか。そのうち、私のように面白がって食べる外国人も現れ、バンコクのゲストハウス街のカオサンロードでもこの「昆虫屋台」を見かけるようになりました。

どんな昆虫が食べられている?

さて、よく屋台で売られている昆虫はだいたい5〜6種類あります。すべて空揚げにしたもので、バッタ、コオロギ、何かの幼虫、タガメ、小さな甲虫などですね。そして味のほうですが、これがなかなかいけます。とくに揚げたてはシャリシャリしていて、バッタやコオロギなら、目をつぶって食べたら「川エビの空揚げ」といってもわからないのではないでしょうか。まあ、昆虫もエビやカニも似たような仲間ですから、その味や食感も納得でした。タガメだけはでかいので、肉感があり、臭みもあるので好き嫌いが分かれるところでしょうね。

お酒のつまみに

ということで、ビールのおつまみに昆虫はピッタリだと思いますよ。ただし経験のために食べてみたいが、そんなにたくさんはいらない、という人が多いでしょう。そんな時は、いろいろな昆虫をちょっとだけ食べたいと言えば(たいてい身振り手振りで通じます)、適当に少しずつ袋に入れてくれます。タイに行ったら、ぜひ夜市の露店でトライしてみては? けっこう普通の味ですから、大丈夫ですよ。