カオサン通りに滞在するなら船を使おう

(その4より続く)カオサン通りに滞在しているだけでは、気が付かない利点があります。その最たるものが、船を使った移動です。カオサン通りからお寺の敷地内を通り抜け、チャオプラヤー川に向かって歩くこと10分。細い路地を通り抜けた先に、「Phra Arthit(プラ・アーチット)と書かれた船着場があります。ここから、中華街、ロイヤル・オーキッドホテル、オリエンタルホテル、サトーンなどへ、船で行くことができるのです。この船を「チャオプラヤー・エキスプレス」と呼び、通勤通学客や観光客でにぎわっているのです。バンコクは縦横無尽に水路が行き交い、車社会になる以前は、船社会だった町です。道路整備が急激な車の普及に追いつかず、道路の面積が少ないために、慢性的な交通渋滞に陥っているのです。ただし今でも船を使えば、移動はスイスイ。涼しい川風を浴びていると、これこそバンコクの原風景だと感じます。

チャオプラヤー川の船から見た暁の寺 チャオプラヤー川の船から見た暁の寺

チャオプラヤー・エキスプレス(ルア・ドゥアン)

チャオプラヤー・エキスプレスには6種類あり、停まる船着場が異なります。船は同じ形ですので、掲げている旗の色で区別します。旗のないのが鈍行で、橙色が急行、黄色が特急、青色がツーリストボートです。これは値段が高めですが、船内でガイドしてくれるので便利です。カオサン通り最寄りの「プラ・アーチット(船着場番号:N13)」に停まるのは、旗なしの鈍行と橙色の急行、青色のツーリストボートです。事前に切符売り場で買い求めてもいいですが、どの船が先に来るのかわからないので、乗ってから買ったほうが懸命でしょう。暁の寺(ワット・アルン)やマッサージで有名なワット・ポーには「Tha Tien(ター・ティアン)N8」、中華街は「Ratchawongse(ラチャウォン)N5」、BTSスカイトレインのサパーン・タクシン駅は「Sathorn(サートーン)CP」で下船します。これとは別に乗ってみたくなるのが、ロングテイルボートです。

ロングテイルボートでデルタを巡ろう

ロングテイルボートは乗合もあり、デルタの中に住む人たちの日常の足になっています。スピードが出るので抜群に気持ちいいです。デルタの中では各家に桟橋があり、手を挙げて止めてもらいます。高床式の家屋が川の上に建てられています。ヤシの木が生える細い水路を入っていくと、田んぼやバナナ畑などがあり、一人用の小舟に乗った地元の人が、櫂を操り静かに行き過ぎます。喧騒のバンコクが嘘のような静けさで、鳥の鳴き声が響いています。川には船の雑貨屋や銀行が行き来しています。僕は「Wang Lang(ワン・ラン)N10」から、よく地元の人に混ざって、乗合ロングテイルボートに乗って、デルタの中に遊びに行きました。慣れないと難しいかもしれないので、小さなロングテイルボートを雇ってもいいでしょう。1時間で300バーツ(1バーツ=3.3円:2017年1月)程度が相場です。もう一つのバンコクを楽しんでみてください。