- 浜井幸子
- 京都在住の神戸人。19歳の時、人生初の海外旅行で中国に行き、何が飛び出してくるかわからない中国の魅力にはまる。その後、成都と北京に語学留学し、現在は主に中国の食と旅をテーマに執筆活動中。中国の粉もの文化を中心としたアジアの食が得意分野。著書に「シルクロードおもしろ商人スクラップ」、「中国まんぷくスクラップ」などがある。
出発エリアをに変更しました。
サイクリングコースの終盤に入っているワット・バーンナムプーンノーク
2017年8月、初めてチャオプラヤー川を渡って、サイクリングを楽しんだ時は、欧米人旅行者しかいなかったのに! 今年は、いきなり韓国人ツアーに出会いました。「バンコクの台所」と呼ばれるクロントゥーイ市場のさらに先にあるクロントゥーイ船着場からチャオプラヤー川を渡ると、そこはサムットプラカーン県のバンガジャオです。渡し船に乗ること、わずか数分なのに対岸は、バンコクとは別世界。マンゴーやパパイヤの畑がのどかなタイの田舎の風景が広がっています。この中を行くサイクリングコースは、欧米人の間では有名なのか、2017年は、欧米人にしか出会いませんでした。でも、おもしろいところって、あっと言う間に有名になるんですね。2018年は、渡し船に乗ったときから韓国人ツアーといっしょでした。
バンガジャオ側は、ほとんどビルが見えない。バンコクのすぐ隣とは思えない風景が見られる
ツアーと一緒になったので、ちょっとがっくり。穴場ではなくなった気持ち以上に、もっと小さな船に乗りたかった。ツアーと言っても10人ほどの小さなツアーです。10数人のお客と自転車が乗れる程度の渡し船に私たちも載せてもらいました。これでも十分小さな船ですが、昨年乗った船は、もっと小さかった。大人が2人、自転車が2台も乗れば、沈没しそうな小舟でした。これがめちゃくちゃ楽しい! 船の上から手をのばせば、チャオプラヤー川の水に届きます。いくら河幅が狭まっているところだと言っても、それなりの距離があります。バンガジャオでのサイクリングは、この渡し船から始まっており、これも見どころのひとつです。
路地の中もきちんと整備されているので、自転車でも走りやすい
対岸に渡ったら、すぐにサイクリングスタート! 食料は、サイクリングの途中で通る道路沿いにお店や屋台がいくつも出ているので、調達可能。まずは、緑の中を走りだしましょう! 2017年8月からたった1年でゲストハウスなのか、別荘なのか新しくて大きな家が増えました。意外と車が良く通る道路沿いには、路地が無数にあります。路地の中は、旅行者には迷路のような小道です。折れ曲がっているので、そこを走るのも楽しい。適当に走っても大通りに出そうですが、最初は、やはり大通りを走るのが無難。慣れた頃に入るのがおすすめです。
こんな小舟でチャオプラヤー川を渡るのが一番、楽しい!
サイクリングコースには、バーン・ナムプン水上マーケットも入っています。しかしこれは土・日曜限定なので、私は、2年連続で開いている日には行けませんでした。道路沿いの屋台で鶏のから揚げともち米のお昼ご飯を買って、約2時間のサイクリングを楽しみました。帰りは、再び渡し船に乗って、チャオプラヤー川を渡ります。今度は、昨年と同じぐらい小さな船です。あっと言う間に対岸の船着場に着きました。貸自転車屋さんのオーナーが走って来て、自転車を降ろすのを手伝ってくれました。「ごめんね、こんな小さな船で。電話してくれたら、大きな船を用意するから今度は電話してね」と言ってくれました。でも、このサイクリングコースは、小さな船でチャオプラヤー川を渡るのが一番楽しいの! 小船が怖いような心配性の人にはすすめませんが、バンガジャオのサイクリングは、おすすめです!
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/10/14)
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