犯人は宿泊客だった!

盗難があれば、まず人はホテルの従業員を疑いますが、「他の宿泊客が犯人だった」ということもあります。例えばこんなことがありました。バンコクのゲストハウスで、宿泊客が鍵のコピーを作り、次に泊まった時にその鍵で前に泊まった部屋から旅行者の持ち物を盗んだのです。こうした手口が何回か続いたので、マスターキーを持っている宿の従業員が疑われましたが、怪しんだ宿のスタッフにより、逆に犯人の部屋から盗難品が見つかりました。このことから客室に鍵をかけても「マスターキーを持っている従業員は出入り可能」、「カードキーでなければ、モノによっては客でも鍵のコピーを作れる」ということがわかります。また、高級ホテルでは、部屋の壁に穴を開けて、隣の宿泊客が侵入した事例もあります。

海外旅行中に盗難に遭わないためには? 宿泊施設での防犯対策編・その2 海外旅行中に盗難に遭わないためには? 宿泊施設での防犯対策編・その2

窓から侵入できるバンガローの場合

ふつうのホテルでは、出入口は廊下に面したドアだけですが、それがバンガローやロッジだといくつも窓があるので、犯人が侵入しやすくなります。もちろん出かけるときは窓を閉めて鍵をかけると思いますが、人が入れないような鉄格子がはめてあると、人間、つい油断してしまいます。昔、よく被害を聞いたのが、中国の「釣り竿泥棒」。鍵がかかっていない窓を探して、そこから釣り竿を差し込んで物を引っかけて盗むというものです。近くに川や海があるので、泥棒が釣り竿を持ってウロウロしていても、誰も怪しまないということでした。タイのビーチのバンガローでも、やはり長い棒のような物を差しこまれて盗難にあったという人に会いました。その人はホテル内に食事に出かけただけなので、油断して窓を開けたままにして行ったそうです。私はインドのゲストハウスで窓からサルに侵入され、せっけんやお菓子を盗まれたことがあります(笑)

責任を証明できない限り、ホテルは責任を取らない

自分では明らかに外出中に部屋から盗まれたと思っても、ホテル側に「知らない」「見なかった」「外で落としたのではないか」と言われたら、その品が本当に部屋にあったかを証明するのは難しいでしょう。部屋のセーフティーボックスから盗まれても、中に貴重品を入れたのを誰かが見た訳ではないので、法的に証明するのはやはり難しいと思います。ホテルはトラブルがあれば調べますが、自分たちの非が明らかでない限り認めることはないでしょう。だから一番の予防法は、フロントに預けて、きちんと仕舞う所を見て(第三者もいるとなおベター)、受け取りも必ずもらってください。それでも絶対に大丈夫ということはありません。