なんと海外旅行中にも寝過ごしをする間抜けな私

インドのデリーから早朝に出発した特急で寝過ごしてしまい、降りる駅を通り過ぎてしまったこともあります。なにしろ特急なので「このあと3時間しないと次の駅に着きませんよ」と車掌さんから言われたときには泣きそうになりました。このときは長期旅行中だったので予定が狂っても大丈夫でしたが、時間のない短期旅行でこんなことをしてしまったら、ただもう自分の間抜けさを恨むしかなかったことでしょう。

ほろ苦い思い出は、なぜか鉄道の旅の中で(後編) ほろ苦い思い出は、なぜか鉄道の旅の中で(後編)

夜行列車内のアクシデントでとっさにヒンディー語を使ってみる!

これらは私のほろ苦い鉄道乗車体験のほんの一部です。それでも鉄道の旅はやめられません。なぜなら、こんなこともあるから……マレー半島をバンコクからシンガポールまで鉄道で南下していたときのことです。夜行寝台の上段を取った私は、サンダルを脱いで寝台に上がりました。少ししてトイレに立とうとしてはしごを下りると、通路に脱いだはずのサンダルがありません。この短時間に、もう盗まれたのか?ビックリして通路に這いつくばって探していると、インド系のおじいさんが寝台のカーテンから顔を出しました。この人は老夫婦の旅行者で、ヒンディー語で奥さんと話しているのを聞いていました。私は、ヒンディー語は単語を並べるくらいならできるので、「私のサンダルがない!サンダルどこ?」とヒンディー語で訴えてみました。

インドで「どういたしまして」と言葉を発するチャンスはこれまでなかったのですが…

おじいさんはこんなところで日本人女性が発してきた突然のヒンディー語に面食らったようです。あわてて一緒に探してくれました。そこへ彼の太った奥さんが、洗面所から体を揺すって戻ってきました。奥さんの両足には、私のサンダルが!自分のを出して履くのが面倒で、つい私のサンダルを借りたようです。「あー!私のサンダル!」ヒンディー語の叫びに奥さんも敏感に反応。笑いながら謝ってきました。すかさず私が「コーイーバートナヒーン。(どういたしまして)」と返すと、ご夫婦とも涙を流さんばかりに大笑い。マレー鉄道寝台車の中でのヒンディー語会話がよほどツボにはまったようです。翌朝、駅で別れるときまで、「あの人、コーイーバートナヒーンって言ったわ!」と、私のことを話しては笑っていたのでした。

さまざまな思いを乗せて、列車は走る

疑い、苛立ち、恥ずかしい失敗、的外れな推量、そしてちょっとしたふれあい……鉄道の中ではさまざまなドラマが生まれます。昔よりもネット予約でチケットが取りやすくなってきた現在、鉄道旅行のチャンスです。あなたの海外旅行の思い出に、鉄道の旅のエピソードを増やしていきましょう!