マイナーだからおもしろいプラカノン運河

「まだ、10分もあるのに。待たなくていいの?」と思っていたら、本当に出発してしまいました。私が乗っているのは、プラカノン運河のボートです。この運河ボート、チャオプラヤー川やセンセーブ運河のボートとは比べようもないぐらいマイナーですが、バンコク在住や長期滞在の日本人の間では、ひそかな人気があります。BTSプラカノン駅の東側を流れる小さな運河は、運河沿いの住人とプラカノン市場を結んでいます。チャオプラヤー川のボートと違い、観光客の姿はほぼなし。プラカノン市場に近い船着場から終点のシーナカリンを約30分で進むボートは、運河沿いの住人の通勤や通学、お寺のお参りなどに必要な足です。その中にちょこんと混じって、運河沿いに住む人々の生活を見るのが楽しい。

バンコク中心部の運河とは思えない風景が楽しめる バンコク中心部の運河とは思えない風景が楽しめる

大都会の風景から始まるプラカノン運河トリップ

2017年の8月中旬、1年ぶりにプラカノン運河のボートに乗ってきました。前回は午前中に乗ったので、今回は午後4時発の夕方便です。午前中は通勤や通学のタイ人が乗っていましたが、今回のお客は私と家族、バンコク在住が長そうな感じがする欧米人の3人のみ。まさかの全員外国人でした。出発してすぐは、なんといっても外国人が多く住むスクンビット通りに近いエリアです。デザイナーズマンションのような建物も目につきますが、運河を進むにつれて、水上家屋や伝統的な木造家屋が並ぶ風景に変っていきます。終点のシーナカリンの手前には、大きなモスクが2つあるので、イスラム教徒の住人も目につきます。

お客はほぼ運河沿いの住人! 運河を静かに進むので、センセーブ運河ほど水しぶきはあがらない お客はほぼ運河沿いの住人! 運河を静かに進むので、センセーブ運河ほど水しぶきはあがらない

お客が本当に少ないからおすすめの午後便!

このプラカノン運河のボートは、終点シーナカリンに向かう上り、シーナカリンからプラカノンに戻る下りともに1日10便です。上り下りともに朝9時台までが約30分に1本ボートが出る時間帯です。午後発は、かなり少なくなります。午後は、不便であまり使えないのか、私たちのボートに乗ってきた地元のタイ人は、行き帰りともにわずか2人。ほぼ貸し切り状態! 運河に浮かんでいる藻が非常に多く、ボートは藻を避けるようにゆっくり進みます。船をチャーターして、運河トリップをしているみたいです。このミニトリップがたった15バーツ(約45円)だなんて、申し訳ない。午後4時半すぎ、私たちのボートは、シーナカリンに到着!

終点のシーナカリンに着く前に現れるモスク! 終点のシーナカリンに着く前に現れるモスク!

プラカノンに戻る最終便に乗る人は、要注意!

プラカノンに戻るボートは、午後5時発が最終便です。時刻表を見て最終便の時間は知っていましたが、一応、船頭さんに再確認。「ハーモーン(午後5時)」の答えが返ってきました。たった30分しかないので、近所のシーナカリンの市場を見たら、おしまい。ボートに戻ると、タイ人のお客が二人乗っていました。私と家族がボートに乗り込むと、船頭さんがボートの向きを変え、何やら出発の気配。方向転換した後、午後5時を待たずに出発していました。あと10分もあるのに。このおおざっぱさがタイらしい。日本人旅行者の場合、終点から乗る人はほぼいないはず。ただし往復乗る人は、船頭さんに「帰りも乗るからね」をアピールするために時間を確認しておくのがいいかもしれません。そうしないと別の方法で帰ると思われ、出発されてしまう可能性があります。プラカノン運河のボートは地元密着型だけに旅行者のことは想定外。最終便に乗る人は要注意です!

2017年のボートの時刻表です 2017年のボートの時刻表です