パスポートっていったいなに?

旅行ガイドを読むと必ず書いてあるのが、パスポートの大切さについてです。外務省のホームページにも「命の次に大切」と書いてあります。そもそもパスポートってなんなのでしょう? ウィキペディアによれば「政府ないしそれに相当する公的機関が交付し、国外に渡航する者に国籍及びその身分に関する事項に証明を与え、外国官憲に保護を依頼する公文書である」とあります。つまり、海外で通用する公的な身分証明書ということです。

タイでパスポートの盗難被害に

まったく自慢にならないのですが、私はかつて2度パスポートの盗難に遭ったことがあります。最初は15年ほど前、タイにおいてでした。パスポートがなくなったことを確認すると、あわててバンコクの日本大使館へ連絡。翌日急いでバンコクへ舞い戻りました。そこで係官はまずひとこと「ほんとうに盗難されたんですか?」。現在はそんなことはないかもしれませんが、当時はお金がなくなるまでタイに不法滞在して、最後に自分のパスポートを闇市場で売り、そのお金で日本に帰る人がときどきいたのです。もちろん、私は本当に盗難に遭ったことを納得いただき、「帰国のための渡航書」なるものを作成していただくことになりました。

パスポートなしで旅してください

しかし、私は仕事中であったため、まだ日本に帰るわけにはいかなかったのです。その事情を説明したところ……
(係官)「では帰国日が決まったら、もう一度来てください」
(私)「その間はパスポートなしで旅行しろということですか?」
(係官)「うーん、まあそういうことになりますね」
 それはタイというお国柄もあったのかもしれません。その後、運よくトラブルに見舞われることなく、パスポートなしでも問題なく旅行を続けることができました。(ホテルでパスポートの提示を要求されましたが、状況を説明したところ納得してくれました。)2週間後、ふたたびバンコクの日本大使館を訪れ、無事に黄色い「帰国のための渡航書」を発給してもらったのでした。

パスポート盗難の弊害は続く

これには後日談があります。その翌年、アメリカへ行ったときのことです。入国審査で引っかかり、別室に連れて行かれ尋問されたのでした。私の盗まれたパスポートを使ったタイ人がアメリカに入国、そのまま不法滞在を続けていたのです。もちろん事情を説明したら放免されましたが、いまでもアメリカとタイへ行く度に入国審査でひっかかっております。