デザートの中でも珍しい、タイのマンゴーを使ったデザート

夏が近づくと、テレビでも女性誌でも、マンゴーどっさりのかき氷やマンゴーを使ったデザートの特集を組みます。実は、私はマンゴーが苦手です。ねっとり甘い果肉の果物がすべて苦手なので。しかしこんな私でも、たまに食べたくなるマンゴーのデザートが、たったひとつだけあります。たくさんは食べられませんが、感動的に美味しくて、ちょっと不思議なマンゴーのデザートです。それは、タイのカオニャオ・マムワンです。

とにかく重いので、食いだめは無理。しかし滅多に食べられないので、希少価値あり! とにかく重いので、食いだめは無理。しかし滅多に食べられないので、希少価値あり!

季節限定のカオニャオ・マムワンとは?

東南アジアのタイが最も暑い季節は、日本が春の4月です。その時期にしか食べられないマンゴーのデザートが、カオニャオ・マムワンです。ココナッツミルク味の甘いもち米にねっとり熟れ熟れのマンゴーのスライスをのっけます。さらに、塩味をきかせたココナッツミルクをかけて食べるというデザートです。ココナッツミルク味のもち米って、相当な甘さと重さです。しかし熟れたマンゴーと一緒に食べると、あら、不思議! 甘さよりもマンゴーのさわやかな酸味が引き立ちます。だから、ねっとり甘い果肉が苦手な私でも食べられるのです。

カオニャオ・マムワンの強烈な味とは?

塩味がきいたココナッツミルクのソースをかけると、もち米の甘さ、マンゴーの酸味、ココナッツミルクソースの塩っぱさが、混じり合います。日本ではなかなか味わえない複雑な味のおいしさです。ただ、食材が全て重いので、マンゴーひと切れと甘いもち米を少々食べただけで、ごはん一食分の満腹感が襲ってきます。だから、ほんの少しが私にはちょうどいいようです。カオニャオ・マムワンは、マンゴーが出まわる4月頃になると、バンコクやチェンマイの屋台に登場します。熟れたマンゴーを積み上げたテーブルに、もち米とマンゴーを入れる発砲スチロールの容器があれば、そこはカオニャオ・マムワンの屋台です。

甘いもち米のお菓子はいろいろあるけれど…

マンゴーがない季節でも食べられるのは、ココナッツミルク味のもち米で作った「カオニャオ・タット」です。甘いもち米に、塩味のココナッツミルクソースをかけたり、ココナッツプリンなどのトッピングが面白いデザートです。タイでは、ココナッツミルク味のもち米のデザートは、めずらしくはありません。しかし、季節限定といい、見た目の迫力といい、どれもカオニャオ・マムワンには、到底及びません。カオニャオ・マムワンを食べたい時は、かなり暑い4月のタイに行くしかないのです。