チェンマイの旧市街、高級住宅街の一角にあるカフェ兼ゲストハウス

タイのチェンマイの旧市街北部、静かな高級住宅街の一角に『アムリタ・ガーデン(Amrita Garden)』はあります。庭には、日よけの屋根がかかり、しかし風は通るようになっているので、涼しそうです。上がり框の先の板敷の床で、子供がハイハイしています。大人たちも一様にリラックスした様子です。1階はベジタリアン・カフェ兼雑貨販売、2階はゲストハウスになっています。「女性ひとりでも、暮らすように旅をしてもらいたくって」。経営者のMさんは、ゲストハウスを始めたきっかけをそう話します。こんな木造家屋に宿泊したら、まるでタイ人のお宅にホームステイしているかのようです。

木造家屋のアムリタ・ガーデン 木造家屋のアムリタ・ガーデン

アーユルヴェーダと,ヨガとタイマッサージの関係

Mさんは日本で広告代理店の会社を経営していました。しかしあまりにハードな生活が災いして、心身の体調を崩してしまいます。そこで始めたのがヨガです。インドのリシケシュや、ニューヨークに行って本格的に勉強しました。そんな時、ふらりと立ち寄ったのがチェンマイです。タイと言えば、タイ・マッサージで有名ですが、これも元を辿れば、ヨガと同じくアーユルヴェーダにたどりつきます。血液とリンパの流れを促進することで、体を温め、それによって心身のバランスが健やかになるのです。Mさんは、チェンマイにもヨガの先生がいることを知り、師事するようになりました。ヨガを続けていくことで、心身のバランスが見違えるほどよくなっていきました。食生活から生活態度、体調管理まで整えて生きること。どうしたらそんな生活ができるのか。日本で仕事漬けの毎日では無理なことです。彼女は会社をたたんで、チェンマイに居を移しました。

アムリタ・ガーデンのヘルシーなベジタリアン・ランチ アムリタ・ガーデンのヘルシーなベジタリアン・ランチ

生活するために自分を犠牲にするなんて……

数年後、ようやくチェンマイらしい木造家屋を見つけました。窓が大きく、風が吹き抜ける。自然と一体感を味わえる毎日はかけがえのないものです。Mさんは、マクロビオティックの考え方を取り入れたベジタリアン・レストランを始め、2階はゲストハウスにしました。その他にも、自分でデザインした服や雑貨などをネットで販売しています。最近は「Froshiki」と名付けた日本の風呂敷を、オリジナルデザインで開発しました。生活していくために自分を犠牲にするのではなく、自分らしく生きられるように、生活を築いていく。そんな素敵な日本人女性がここにもひとりいました。泊まってよし、カフェのランチも美味ですし、店では洋服や雑貨のお土産も買えます。時にはバンコクから駐在員のご婦人方が、買物ツアーでお見えになることもあるとか。ランチでも、買い物でも、宿泊でもいいですから、このアムリタ・ガーデンにぜひ立ち寄ってみてください。